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2012年1月28日
今日のブログ記事はこちらと比較しながらお読みください。
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日本語の文書を書く上で、﹁縦書きか﹂﹁横書きか﹂という命題はいつもついて回ります。
特に、祖録や経典、一般的には短歌や俳句、漢文などを扱う上では、縦書きが使えないことは不便でありますし、パソコン、特にブログの記載で横書きに限定されるということは日本語の縦書き文字文化に対する冒涜︵とまでは行かなくても軽視︶にすら感じます。
さらに言及すると、日本語の﹁文字﹂はそもそも縦書きで美しく見え、読みやすいようにデザインされており、そのデザインに基づいたフォント︵書体︶が、無理やり横書き主体のパソコン画面で使用されてきました。
これは、読み手側からしても苦痛でしかありません。
最近は、ウインドウズでもようやく横書きを意識した日本語フォント﹁メイリオ﹂が普及してきました。
このフォントは、アルファベットが﹁プロポーショナルフォント﹂、和文が﹁等幅フォント﹂となっていて、アルファベットと和文のバランスが保たれるようになりました。
︵従来のMSゴシックなどのフォントでは、例えば太字と並べてみると、いかにも貧弱で、バランスが取れませんでした︶
また、クリアタイプという緻密な表示方法を採用しているため、文字の水平方向の線が縦に密に並んでいる漢字も潰れることなく表示できる工夫がされています。
したがって、当ブログでも、敢えて﹁メイリオフォント﹂を指定して表示するようにしています。
しかしながら、それはあくまでも﹁横書き表示﹂に対する読み易さの改善でしかありません。
﹁パソコン上で日本語を縦書き表示すること﹂・・・これはもしもスティーブ・ジョブズが日本人であったとしたら、真っ先に取組んでいた事だと思います。
近い将来、縦書きに関する記述書式が世界標準化されている日が来ることを望みます。
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今日の記事の締めとして、高浜虚子が貞昌院を訪れた際に永谷を詠んだ句をご紹介します。
︵昭和十一年十一月 武蔵野探勝会にて︶
瘦菊に 立てたる杖や 稲架の下
いちじくに 屈みて稲を 運びをり
鴉二羽 とびもつれをり 稲運ぶ
むかご蔓 流るゝ如く かゝりをり
稲芒に 川流れをり 稲の中
心静かに 桜落葉を 踏みて立つ
見るうちに はづし終りぬ 稲架の稲
やっぱり日本語は縦書きですよね~
ということで、全てのブログ記事に﹁たて書表示﹂機能をつけてみました。
天真さん
そうですね、賞状などのように予めレイアウトが決まっているような場合は下準備をした上で左から書いたりするようです。
少しでも文字を汚さないようにという心遣いですね。
投稿者 kameno | 2012年2月 3日 08:16
添え状の縦書き さま
コメント有難うございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 kameno | 2012年2月16日 01:10