« シモバシラ続報 |
最新記事
| オテラdeラクゴ 金原亭馬治独演会 »
2012年1月 7日
早いもので、今年も一週間が過ぎました。
お正月行事も一段落し、今日は一休みの七草の日です。
起源を辿ると、古来中国で行われていた正月七日の﹁七種菜羹﹂︵七種類の野菜を入れた羹を食べて、無病息災を願う︶がその源流にありそうです。
日本に伝わり、平安期に行われていた、米・粟・黍・稗・みの・胡麻・小豆の七種の穀物を粥に入れる、七穀粥と結びつき、春先に採れる野菜を入れるようになったようです。
春の七草は、
﹁芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種﹂ ﹃河海抄﹄(1362年)
芹︵せり=セリ︶
薺︵なずな=ペンペン草︶
御形︵ごぎょう=ハハコグサ︶
繁縷︵はこべら=ハコベ
仏の座︵ほとけのざ=コオニタビラコ︶
菘︵すずな=かぶ︶
蘿蔔︵すずしろ=大根︶
となっていて、特に仏の座がなかなか見つからなかったのですが、最近は、七草セットが売られていますのでとても便利ですね。
正月三が日はおせち料理や檀家さんにお出しした料理の残り、それらを利用したお雑煮などの食事が続きました。
新年から一週間目に、このようなやさしい食事で胃を休ませてくれる、古来からの知恵です。
今朝のお粥は、七草のうち境内で収穫されたもの︵かぶと大根、セリ︶に、小松菜を加えで作りました。
かぶや大根は、アミラーゼを豊富に含み、消化を助けますし、セリ・ナズナなどは整腸作用があります。
また、小松菜はこの時期旬を迎え、カルシウムはほうれん草の約5倍、ビタミン類やカロチンも豊富に含んでいます。
今日は親戚廻りを行いますので、巻き寿司も作りました。
お米の断面が美しいですね。