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2011年9月27日
死海文書、オンラインで公開へ
Googleは2010年10月に発表していた死海文書のオンライン公開プロジェクトについて、9月26日に﹁Great Isaiah Scroll(イザヤ全書, 1QIsaa)﹂を始めとする5巻の文書を公開したことを明らかにした。
公開された5つの死海文書は﹁死海文書オンラインコレクション﹂で閲覧できる。なお、サイトは英語での表示になる。
同プロジェクトはエルサレムのイスラエル博物館が主催し、Googleが技術面で協力したもので、Google Storage、App Engineでのホスティング、公開サイトの仕様やデザイン、Web検索などのサポートを同社が提供しているという。
紀元前3世紀から1世紀に書かれたとされる死海文書は、これまで発見されたものの中で最古の聖書写本群といわれており、紀元前68年にローマ軍の侵攻から守るために死海沿岸にあるユダヤ砂漠の11の洞窟に隠され、1947年に発見された。
オンラインでの公開にあたってデジタル化された死海文書は、一般的なカメラの約200倍以上の1200メガピクセルという非常に高い解像度で撮影されており、文字が書き込まれた羊皮紙表面を細部まで見ることが可能となっている。
撮影は、貴重な古文書や美術作品などのデジタルアーカイブを専門とするデジタルフォトグラファーのArdon Bar-Hama(アードン・バルハマ)氏によって行われた。
文書は章や節ごとに閲覧でき、画面上でヘブライ語のテキストをクリックすると、その部分の英訳を読むことができる。これらの死海文書は、GoogleのWeb検索からフレーズ検索することもできるようになっている。
なお、公開された文書は、次の5巻(日本語訳は参考)。
・Great Isaiah Scroll (イザヤ全書, 1QIsaa)
・Temple Scroll (神殿の巻物, 11Q19)
・War Scroll (戦いの書, 1QM)
・Community Rule Scroll (教団規定, 1QS)
・Commentary on the Habakkuk Scroll (ハバクク書注解, 1QpHab)
︵マイコミジャーナル9月26日︶
死海文書が高精細度デジタルアーカイブ化されてオンラインで公開されました。
羊皮紙表面に書かれた古文書ですから、保存には細心の注意が必要ですし、研究者が気軽に閲覧することも出来ません。
しかし、デジタルアーカイブはその問題を克服することを可能にしました。
オリジナル文書は、保存に徹することができますし、デジタルアーカイブは英訳、注釈つきで誰でもいつでも見ることができます。
それにしても、冒頭のようなこの手のニュース記事は、なぜソース、公開先を示さないのでしょうか。
実に不思議です。
ということで、公開先は下記をクリック。
The Digital Dead Sea Scrolls
宗門でいえば、それが一般に公開されるかどうかは別として、正法眼蔵およびその写本類、さまざまな文献がデジタルアーカイブ化されることを望みます。
瑩山禅師の﹁瑩﹂の字は? の記事で書いた﹃観音堂縁起﹄を元にした瑩山禅師の﹁瑩﹂の字、そのほかさまざまな論議が、幅広い範囲からの客観的な史料をもとに誰でも出来うるからです。
今後の展開に期待しましょう。