« 本堂舞台設営「彼方、蓮台野にて」 |
最新記事
| 二重単-公演2日目 »
2011年2月15日
2月15日は涅槃会。
お釈迦様が入滅された日とされる2月15日は仏教徒にとっては大切な日です。
かつて旧暦が使われていた時代には満月の日でした。
お釈迦様入滅の様子を描いた涅槃図には満月が描かれています。
︵涅槃図については﹃禅の友﹄︵曹洞宗宗務庁出版物︶2月号に拙文を書かせていただきました。
併せてお読みいただければと存じます︶
太陽暦に移行してからは、必ずしも満月ではなく︵むしろ満月でない方が多い︶なってしまいました。
今日の月齢は12です。
まもなく満月を迎えるふっくらとした月です。
------------------------
貞昌院本堂では、ここ一週間は午前中は法要ができる状態をとり、昼から舞台仕様となっています。
明日から始まる舞台公演にむけて ゲネプロ︵GP:通し稽古︶が行われました。
準備・進行をずっと見させていただき、一つの舞台が出来上がっていく流れを客観的に眺めることができ、プロの仕事に感心すると共にとても勉強になりました。
舞台として使用する本堂の制約や、当初予期しなかった事項を一つひとつ工夫しながら克服していく柔軟さはさすがです。
ゲネプロの感想は、一言、素晴らしい舞台に仕上がっているということです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラスト5分は津軽三味線の小山内薫︵おさないかおる︶さんの演奏も相俟って特に見ごたえがあります。
是非この機にお越しください。
------------------------
ゲネプロが行われた涅槃会夜の月は、一晩中力強く青白い光を満天に放った後、地平線に近づくにつれ次第に黄色くなり、最後は赤みを帯びて静かに民家の屋根に沈んでいきました。