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2010年12月 9日
お釈迦様成道の日を迎え、貞昌院定例坐禅会では坐禅終了後に五味粥をいただきました。
■五味粥︵貞昌院2010年版︶のレシピ
・昆布で取っただし
・サツマイモ︵貞昌院産︶
・栗︵貞昌院産︶
・はちみつ
・刻み柚子︵貞昌院産︶
・胡麻
五味粥は普段のプレーン粥に比べて滋養のあるお粥です。
お釈迦様がブッダガヤの地に至ってスジャータ村の娘から乳粥の施しを受けた後、菩提樹の下に坐し臘月(12月)八日の朝に悟りを開かれた故事になぞらえたものです。
酒粕や味噌を加えたり、大豆や小豆、胡桃を加えたり寺院によって差異があります。
中国では、日常から﹁朝食にお粥﹂という習慣があり、体調によりお粥のレシピを変えて体調を整えています。
特に、この時期、臘月八日の臘八粥の時期になると、スーパーの店先には臘八粥の材料が山のように並ぶそうです。
材料は胡桃、落花生、栗、小豆、松の実、棗、蓮の実などなど。
臘八粥は薬膳として体力をつけ、風邪を予防する源とも成りうるものです。
禅寺では、夕食のことを薬石と言いますが、まさに食事は薬を服するが如く身を支える源となる大切なものです。
薬膳に基づいた臘八粥の作り方が﹃きれいになれるお粥レシピ﹄︵成美堂出版編集部︶に掲載されていました。
一部引用させていただきます。
■体を養う様々な食材
(1)﹁腎﹂を補う
老化による様々な体の衰えを緩やかにし、生命力を高める
くるみ・ぎんなん・栗・ごま・くこの実
(2)﹁血﹂を補う
美肌・脳の働きを良くする・精神安定
レーズン・小豆・黒豆・落花生・松の実・なつめ
(3)﹁気﹂を補う
疲労回復・胃腸機能改善
もち米・うるち米・きび・山芋・さつまいも・かぼちゃ・蜂蜜・蓮の実
これを参考に、自らの体調に鑑み、五味粥を作ってみては如何でしょうか。
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