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2010年10月20日
こういう夢のある話題はいいですね。
ニューヨークに住む小学生マックス君が、父親と一緒に作成したヘリウム風船につけた自作観測機器にビデオカメラとiPhoneを装着し、放出から上空10万ft︵=約30km:成層圏の世界︶に達し、再び地上に落下するまでの様子の撮影に成功しました。
観測機器を断熱材で保護したり、ホッカイロを入れたり、厳しい環境下でも耐えられるような工夫が随所になされています。
まずは、その映像を。
Homemade Spacecraft from Luke GeissbuhleronVimeo.
回収のためにiPhoneのGPS機能をフル活用し、木に引っかかっていた観測機器を無事回収。
実に生々しい映像ですね。
このヘリウム風船は、世界中で、日本でも気象庁により毎日数回全国16か所の気象台から打上げられている気象観測用ゾンデ︵ラジオゾンデ︶と同じものです。
ラジオゾンデで用いられる600gのゴムを使用したヘリウム風船の場合、約90分で上空30kmくらいに達し、風船は膨張が限界に達して破裂し、ラジオゾンデの観測は終了します。
マックス君の風船も、ほぼ同じ飛行高度まで飛んだ訳ですね。
ゴム風船が上空でどのように破裂するかという状況も良くわかる動画です。
[豆知識]
これより上が外気圏
熱圏(Thermosphere) 高度80-800km
中間圏(Mesosphere) 高度50-80km
成層圏(Stratosphere) 高度11-50km
対流圏(Troposphere) 高度0-11km
ちなみに、スペースシャトルの飛行軌道高度はだいたい200~500kmです。
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■関連リンク
Brooklyn Space Program
ドリームビジョン︵日本テレビ番組の同様な企画︶