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2010年3月18日
今日は彼岸の入りの日です。
彼岸︵ひがん︶は、、現世=比岸︵しがん︶に対し、向こう岸という意味です。
苦悩と煩悩から離れ、寂静の世界である彼岸は、西方浄土︵西方のはるか彼方︶にあると考えられました。このことから、太陽が真西に沈む春分と秋分の日には、現世と極楽浄土が最も近くなるとされていますす。
お彼岸はご先祖様のいらっしゃる世界と交流ができる期間とされ、先祖供養する習わしとして定着しました。
曹洞宗では極楽浄土という考えは用いませんが、お彼岸にお墓参りをする習慣は、この思想に基づいているといえます。
家族・親族・ゆかりの人々が墓参りをし、ご先祖様や故人を偲び、報恩のご挨拶をする、この日本の良き習慣をいつまでも伝承していきたいものです。
貞昌院では、先週墓地清掃を行ないました。
きっと気持ちよくお参りいただけることでしょう。
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さて、当ブログで何回か御紹介しておりますが、貞昌院から﹁富士山﹂がほぼ真西に位置するため、彼岸の期間にダイヤモンド富士を見ることができます。
今年も計算上は彼岸の入りの日︵つまり、今日︶ダイヤモンド富士となるはずです。
カシミール3Dによるシミュレーション画像を添付します。
※厳密にいうと、ほんの少し富士山頂の北側にずれて沈む形となります。
私は檀務のため残念ながら見ることは出来ませんが、夕方にお墓参りされる方は晴れているようでしたら是非西の空を眺めてみてください。
⇒昨年の春彼岸に撮影した写真はこちら