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2009年11月12日
墓石にあぐら紀信氏ヌードに青山霊園激怒
警視庁保安課は10日、1月28日に発売された写真家篠山紀信氏︵68︶のヌード写真集﹁20XX TOKYO﹂の撮影をめぐり、公然わいせつの疑いで事務所や自宅、モデルの原紗央莉︵21︶の所属事務所を家宅捜索した。無断で撮影現場として使用された青山霊園の関係者は1874年︵明7︶の霊園開設以来、135年で初めてという裸の撮影に激怒している。
篠山氏が撮影を行ったのは、昨年8月中旬から下旬にかけてで、青山霊園のほか隣接する青山公園や乃木坂トンネル、またお台場などで撮影を行ったもようだ。同霊園では撮影の問い合わせがあった際は、撮影者に企画書の提出を求め、妥当と判断した場合は撮影申請書を送付し、提出後に内容を確認したうえで承認する。ドラマや映画のロケも認めない。今回、篠山氏から同霊園には問い合わせすらなかったという。
青山霊園開設以来のわいせつ騒動に、横尾巌管理所長は﹁服を着る、着ないにかかわらず、無断で入ったことに憤りを感じる。墓所に入るのは家に入るのと同じこと﹂と怒りをあらわにした。5月に警視庁保安課から問い合わせがあり、捜査に協力。結果、モデルが墓石にあぐらをかき、股間︵こかん︶を広げた写真の撮影場所を特定できた。
9月にも捜査が入り、撮影場所として2カ所をあらたに特定できた。特定できなかったものも含め約60ページ中、10ページが霊園内で撮られたものと判断し、警察側に事実確認と適切な処置を依頼した。2カ所のうち、モデルが墓石をまたいだ写真を撮った場所は、隣接するマンションから丸見えで、同所長は﹁よく、こんなところで撮ったと思う﹂とあきれた。もう1カ所は風景のみを撮ったが、近くには故池田勇人元首相の墓があった。
警視庁保安課はこの日午前中から、都内にある篠山紀信氏の事務所を家宅捜索した。午後3時15分ごろ、捜査を終えた十数人の警官が押収物の入った箱を抱え出てきた。今後、同課は篠山氏らに事情を聴く方針だが、写真集自体のわいせつ性は問わないとし、事務所側も﹁一切答えられない﹂としている。青山霊園側には、撮影に使われた墓所の持ち主から、抗議の声も寄せられている。横尾所長は﹁これからも撮るようなことを言っているようだけれど、2度と来るなという感じです﹂と言い、ため息をついていた。
︵朝日新聞 2009/11/11︶
あきれた事件ですね。
当の篠山紀信氏側の事務所はノーコメントですし、出版元の朝日出版は、﹁なぜ公然わいせつにあたるのかわからない。警視庁からくわしい説明を受けないとコメントできない﹂とコメントしているようです。
公然猥褻は問われないそうですが、まずは、他人の墓所に無断で立ち入って公然と不敬な撮影を行なったことが悪質です。
刑法
第二十四章 礼拝所及び墳墓に関する罪
︵礼拝所不敬及び説教等妨害︶
第百八十八条 神祠、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者は、六月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
2 説教、礼拝又は葬式を妨害した者は、一年以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
法律の裁き以前に﹁人として﹂のモラルの問題です。
芸術・表現の自由のためには何をやっても良いというものではありません。
篠山紀信氏は真言宗の寺院で生まれ育っているはずですが、どのような意図で撮影を行なったのでしょうか。
まずは霊園管理者と当該墓所の施主家にきちんとした説明と謝罪を行なって欲しいものです。
tenjin95さん
まあ、霊園管理者と墓地の施主家から抗議されていますから訴えられたらアウトでしょう?
どうしてもそのような撮影をしたいのなら紀信氏自らの墓地で行なうべきでしょうね。
投稿者 kameno | 2009年11月12日 16:23