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2009年9月28日
2年半ほど使ってきたPHS端末が大分傷んできました。
端子を塞ぐキャップはとっくに何処かに行ってしまい、本体もあちこち傷だらけです。
この間水没2回・・・しかし電源を抜いて水道水で洗浄し、一日乾かしてから電源を入れるという﹁荒技﹂により奇跡的に復活を繰り返してくれました。
愛着のある電話機です。
ところが、肝心の事業主体の経営状況の雲行きがどうやら怪しくなってきました。
事業再生ADR手続利用のお知らせ
当社は、今後の事業再生と事業継続に向けた強固な収益基盤の確立および財務体質の抜本的な改善を図るため、今般、﹁産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続﹂︵以下﹁事業再生ADR﹂といいます。︶による事業再生をめざし、本日、事業再生実務家協会への事業再生ADRの手続を正式申請し、受理されました。
厳しい競争環境の中で、現行のPHS事業に加えて、高速モバイルデータ通信﹁WILLCOM CORE XGP﹂を展開していくに当たり、財務体質の抜本的な改善を機動的に推進していくことが不可欠だという判断から、事業再生ADRの正式申請をするに至りました。
現時点における事業再生計画案で金融機関各位に要請させていただく金融支援の内容は、一定期間、債権者さまに対し、借入金等債務の元本残高維持をお願いし、その後については、債権者さまに対する債務の弁済スケジュールの変更をお願いする予定としております。︵債務の免除や、株式化︵デット・エクイティ・スワップ︶を要請することは現時点で想定しておりません。︶
このたび事業再生を目指すにあたり、事業再生ADRを利用いたしますのは、これにより当社サービスの継続を確保することが出来るからです。したがいまして、当社サービスをご利用いただいておりますお客さま、また販売店さまやメーカーさまなどお取引先の皆さまに、当社の事業再生ADR利用申請による影響はございません。
当社は、事業再生ADRの利用により、不退転の決意を持って、抜本的な事業再生を図り、﹁WILLCOM CORE XGP﹂を含めて今後の事業を発展させていく所存でございます。
当社サービスご利用のお客さま、また関係者の皆さまにおかれましては、今後ともご支援、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
プレスリリース (2009年9月24日)より
ウィルコムは1994年に﹁DDIポケット﹂として誕生しました。
持ち味の料金の安さとデータ通信の優位性も、最近は料金、データ通信の両面での優位性が相対的に失われてきたため、シェアを伸ばせない状況が続いておりました。
現在加入者数が450万人、2009年3月期の連結経常利益は66億円を計上していたそうですが、通信網整備負担が重くのしかかり、さらにWillcom COREなどの高速データ通信サービス︵これは期待していたところなのですが︶の設備投資にさらに1400億円の調達が必要となり、今回の事業再生ADR手続きによる経営再建となりました。
残念といえば残念ですが、これも時代の流れなのでしょうね。
PHSの優位性を明確にして、ユーザー本位の経営で事業を立て直していただくことを期待します。
PHSの利点といえば、安さ、高速通信という以前に、﹁マイクロセル﹂ということが挙げられます。
電話基地局が小規模で済むために電磁波による影響を最小限にとどめることができるということも強調すべきでしょう。
携帯電話基地局から発射される電波の野辺山45m電波望遠鏡に対する影響の評価
外来患者の呼び出しにPHS活用
災害対策に全国のPHS基地局を活用
などなど、PHSでしか行なうことができないこと、特徴を活かした利用方法もたくさん考えられます。
これだけのインフラを無くしてしまうことは社会的にも大きな損失だと考えます。
是非是非頑張っていただきたいものです。
冒頭の報道を受けて、オークションサイトでは、Willcomの端末が格安で多く出品されていました。
やはりユーザーは不安になるのでしょうね。
丁度よい機会ですので早速、手ごろな値段のものを落札。
SIMを入れ替えるだけで機種変更が可能なので楽ですね。
今後しばらくPHSの動向を見守りつつ、付き合っていきたいと思います。
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がんばれPHS!!