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2008年9月12日
もうすっかり秋の気配が濃厚となりました。
朝夕には境内は虫の音に包まれます。
夏に各方面からいただいた花火が残っていたので、まとめて花火を楽しみました。
大玉の花火もいいですが、線香花火はさらに風情がありますね。
花火は奥が深いですが、線香花火はきちんとした指導者さえいれば小学生でも簡単に作れます。
美しい火花は、鉄粉などの金属粉末により生み出されると思われがちですが、そうではなく﹁煤﹂が燃えてこのような美しい軌跡を作り出しています。
線香花火の原料は
・硝酸カリウム
・硫黄
・松煙
これらを混ぜ、さらに
・塩化カリウム
を混ぜます。
それを薄い和紙に包んで、きつく細く縒って作ります。
原料の調合の方法、包み方によって花火の良し悪しが決まりますので、ちょっとした自由研究のテーマに良いと思います。
︵ただ、少量とはいえ、火薬を扱いますので、くれぐれも化学に詳しい大人の人と行ってください︶
興味のある方はこちらもご参照ください。
⇒体験活動ナビゲーター︵国立青少年教育振興機構︶
原料の﹁松煙﹂は、松を燃やして作る﹁煤﹂を集めたものです。
この﹁煤﹂が線香花火の肝であるわけですね。
ただし、最近は花火のほとんどが中国産となってしまいました。
原料も松煙を使わずに代用品で製造されているものがほとんど。
本物の線香花火は貴重なものとなってしまいました。
少し残念です。
■関連リンク
山縣商店 ︵消えゆく国産の線香花火を守り続ける花火問屋︶
⇒国産線香花火に関するコラム