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2008年8月14日
グルジアがロシア破る 女子ビーチバレー
南オセチア自治州をめぐり武力衝突を起こしたロシアとグルジアが五輪女子ビーチバレーの1次リーグで13日対戦、グルジアがロシアを2?1で破った。
ロシアが第1セットを21?10で先取、第2セットはジュースにもつれ込む接戦の末、グルジアが22?20で制した。第3セットも15?12でグルジアが取り、2?1で勝利した。
グルジア選手団は同自治州をめぐる武力衝突を受け、北京五輪からの引き揚げも一時検討したが、サーカシビリ大統領の最終決断で参加継続を決めた。選手の一部は9日に連名で﹁21世紀において主権国家への爆撃は許されない﹂とロシアを非難する声明を発表した。
試合後、両国の選手はネットを挟んで握手。グルジアのサカは﹁チームが帰国を検討した時は、とても腹が立った。相手がロシアだからでなく、競技として一生懸命戦った。ロシア選手もよく戦った。プレーヤーとして尊敬する﹂と述べた。
中国人が多い観客席は大接戦で盛り上がり、双方の健闘に拍手を送った。
︵西日本新聞・写真はロイター=共同︶
熱戦が続く北京オリンピック。
日本選手たちの活躍は本当に嬉しいです。
そのような中、ちょっと爽やかなニュースもありました。グルジアとロシアの、お互いの健闘を称える"抱擁"です。
グルジアは、アジアとヨーロッパの境界にあり、北はロシア、南はトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと隣接する南カフカースの国です。
旧ソビエト連邦の構成国の一つでしたが、1991年、ソビエト連邦の解体により独立。
古来より数多くの民族が交差する地でしたが、キリスト教︵グルジア正教︶をはじめとする伝統宗教・文化が守られてきました。スターリンの出身地、ワインの生産でも有名です。
昨年11月、与党政権に対する野党によるデモを鎮圧するためグルジア全土で非常事態宣言が発令されるなど政情不安状態が続いていました。
今年8月8日︵北京オリンピックの開催日︶、親露派分離派地域である南オセチア自治州にグルジア軍が侵攻、それを待ちかまえていたかのように、ロシア軍はグルジア側への反撃を展開。8月10にはグルジア軍は撤退を余儀なくされます。
市中での戦闘により、2000人もの市民が死亡、10万人もの人が家を追われて難民・避難民になったとされていますが、全体の概要はよくわかりません。
同12日、CIS(Commonwealth of Independent States) からの脱退を宣言。
﹁グルジアはCISを脱退することを決定した。ウクライナやそのほかの加盟国もわれわれの決定に続くよう求める。永遠にさらばだ、ソビエト連邦よ﹂
︵サーカシビリ大統領の宣言文︶
グルジアとロシアはようやく停戦に向けて前進したところですが、首都トビリシではグルジア軍の進攻やロシア軍の空爆を逃れてきた非難民たちが数多く押しよせ、治安の悪化が深刻な問題になっています。
一日も早い平和的解決を求めます。
平和は、政治的、経済的、軍事上の契約だけによって保障されるものではありません。最終的には人々の一致した誠実なゆるぎない取り決めによって築かれるものです。
年齢、性別、社会的地位、宗教的帰属、または文化的背景の違いを超えて、私達一人一人が、平和な世界を創ることを求めれられています。
平和は、私たちの行動、態度、日常の行為を通してのみ達成できます。平和の文化はすべての人が分かち合う、普遍的な文化であり、私したちに共通する人間性に不可欠なものであることを認識し、私たちはそれを行動に移していくことを誓います。
﹁怨みを持って怨みに報ぜば、怨みやまず。徳を持って怨みに報ぜば、怨みすなわち尽く。﹂という仏の教えの慈悲の原点に立ち返り、平和共存の実現に努めて参りたいものです。
︵ ゆめ観音アジアフェスティバル 2007年平和宣言より︶
9月6日に開催される﹁ゆめ観音アジアフェスティバルin大船﹂では、開催10年目の区切りの年にあたり、夕暮れより各国各地域の僧侶、言語による平和のメッセージをリレー形式で流す予定です。
そして、﹁平和の火︵広島原爆の火﹂を会場に広げ、平和祈願法要として万灯供養法要を厳修いたします。
平和の"法要"が世界の隅々まで平和の"抱擁"をもたらしますように・・・
メッセージを大船の地からアジアへ、そして全世界に発信いたします。
■関連リンク
ゆめ観音アジアフェスティバル公式サイト