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2007年11月20日
﹁ここ数年で一番、緊迫している﹂ ダライ・ラマ14世に聞く
ダライ・ラマ14世 日本滞在中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は19日、名古屋から横浜に移動する新幹線の車中で、産経新聞との会見に応じた。ダライ・ラマは現在の中国チベット自治区や周辺のチベット族居住地区の情勢について、﹁ここ数年で最も緊迫している﹂と述べて、ダライ・ラマの帰還を求めるチベット族住民やダライ・ラマの米議会名誉黄金章受章を祝うチベット仏教の僧侶らの活動に対し、中国当局が武装警察部隊を出動させ、多数の住民、僧侶を投獄するなど弾圧を強めていることを明らかにした。
ダライ・ラマは自身の後継者である第15世の選出方法について、中国側が﹁活仏﹂を許可制とするなど干渉を強めることを懸念し、死後に後継者を探す伝統的な﹁転生︵生まれ変わり︶﹂制度ではなく、存命中に後継者を決定する方法の可能性を検討していると述べた。この場合、後継者はチベット民衆の﹁精神的指導者﹂として、
︵1︶チベット仏教の高僧から民主的に選出する
︵2︶自身が後継者を指名する
?などの方法が検討されているという。
中国はダライ・ラマに次ぐチベット仏教第2の指導者、パンチェン・ラマ10世が1989年1月に死去した際、ダライ・ラマ側が認定したパンチェン・ラマ10世の生まれ変わりの少年を認めず、新たに中国側が探し出した少年を後継者として認定している。
一方、ダライ・ラマは自身の政治的な役割を徐々に減らすという﹁政治的な引退﹂についても言及し、インドのチベット亡命政権では、すでに2001年から政治的な活動に責任をもつ﹁首席大臣制度﹂を採用していると述べた。首席大臣は任期5年で2期10年まで在任が可能。
ダライ・ラマは﹁私はすでに政治的には半分引退しており、亡命政権の最高顧問的な立場であり、亡命政権の政治的な決定は私の手を離れている﹂として、今後は宗教的な活動に精力を傾注していく立場を明らかにした。
︵産経ニュース︶
長い2日間が無事終わりました。
詳細は後日ご報告いたします。
2年間準備を進めてきた皆様、本当にお疲れ様でした。
不条理な力の前に決して屈することのない﹁強さ﹂をもつ人の手のひらは、その力強さからは想像もつかないほど温かく、柔らかいものなのですね。