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2007年11月15日
絶壁・投入堂 60年ぶりに﹁解禁﹂ 鳥取県三朝町
鳥取県三朝町の三徳山︵みとくさん︶中腹にある三徳山三仏寺︵さんぶつじ︶の国宝﹁投入堂︵なげいれどう︶﹂で14日、開山1300年を記念した修復工事の完了を祝う落慶法要があり、約60年ぶりに一般の参拝者3人がお堂に足を踏み入れた。
投入堂は平安時代後期に建てられ、現存する神社本殿形式の建築では最古級。高さ約100メートルの断崖︵だんがい︶絶壁の岩穴にしがみつくように建つ姿から、修験道の開祖・役行者︵えんのぎょうじゃ︶が投げ入れてできたと言い伝えられている。
事故防止のため、戦後間もないころから一般の立ち入りが禁じられてきたが、落慶法要に合わせて同寺が3人限定の特別拝観を企画。全国各地から殺到した応募の中から、作文などをもとに広島市の飲食店経営岩島美枝子さん︵60︶、横浜市の大学院生木下知威さん︵30︶、札幌市の会社員伊藤美子さん︵29︶が選ばれた。
3人は、わら草履に作務衣、輪袈裟︵わげさ︶姿で米田良中︵りょうちゅう︶住職らとともに本堂を出発し、ほら貝の音がとどろく中、約1時間半かけて標高差約200メートルの険しい行者道を投入堂の下まで到着。命綱を腰に巻き付け、ほぼ垂直のがけをはうようにして登り切ってお堂に入った。
聴覚障害者の木下さんは、﹁お堂から眼下を見下ろすと、山が笑っているような声が聞こえました﹂。堂内で涙が止まらなくなった伊藤さんは、﹁生かされていることを強く実感しました﹂と感激していた。
米田住職は﹁特別拝観はあくまでも修復落慶法要の一環。次の機会は早くとも100年後でしょう﹂と話している。
︵2007年11月15日朝日新聞︶
いつか行ってみたいと思いつつ、その思いが果たせないでいた三徳山の投入堂が一日だけ解禁になりました。
修復をしていたということは知っていましたが、拝観者を公募していたなんて!
改めて見直してみると下記のような記事がありました。
三徳山投入堂60年ぶり特別拝観 1日だけ3人公募
鳥取県三朝町の三徳山三仏寺︵米田良中住職︶は十一月に一日だけ、断崖絶壁に建つ国宝・投入堂に一般人の特別参拝を認める。安全対策と文化財保護のため許可していなかったが、約六十年ぶりの限定公開となる。
三徳山は七〇六年に開山したと伝えられる。平安時代後期に建てられた投入堂は、現存する神社建築として日本最古級。ふもとで組み立てたお堂を役行者︵えんのぎょうじゃ︶が投げ入れたと言われ、現在、県全体で三徳山の世界遺産登録運動が進められている。
断崖絶壁の中腹にあるため、規制をしていないころは滑落事故が絶えなかったという。戦後まもなく、滑落防止と文化財保護のため、柵︵さく︶を作って参拝者らの入堂を禁止した。
限定公開は、三徳山開山千三百年記念事業の一環になる。昨年、百年ぶりに修復を終えた投入堂の落慶法要も兼ねて、十一月上旬から中旬の一日だけ、三人限定で拝観できる。入堂には命綱をつけて登ってもらう。
対象は十八歳以上で、なぜ投入堂拝観をしたいと思ったか、文化財・歴史・建築などに対する気持ちなどを原稿用紙にまとめ、九月一日までに送付する。多い場合は選考で決める。
三仏寺の米田良順執事次長は﹁危険なので少人数にさせてもらいました。投入堂には約千年も前の古材が使ってあります。この機会に肌で感じてほしい﹂と話している。
︵新聞協会︶
この公募を知っていたら、拝観動機の思いを書き連ねて応募したのに・・・・・
今回拝観された3人がとても羨ましいです。
いつか行って間近に見てみたい。
>米田住職は﹁特別拝観はあくまでも修復落慶法要の一環。次の機会は早くとも100年後でしょう﹂と話している。
・・・100年後ですか!・・・・トホホ・・・