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2007年10月22日
ハート形のギンナン、厚木で見つかる
見ているだけで幸せになりそうなハート形のギンナンが、厚木市中荻野の戒善寺で見つかった。
寺にある樹齢約五十年のイチョウからは毎年、約三十キロのギンナンが採れる。今年も檀家︵だんか︶におすそ分けするため拾い集めた住職の神部文雄さん︵69︶が、天日干しをしようと並べていて発見した。
県立相模原公園︵相模原市︶によると﹁四つ葉のクローバーを見つけるような確率﹂。二つの花が密着した状態で咲き、そのまま一つの実になったなど理由はさまざま考えられるという。
﹁若い木だから情熱が一つの実に託されたのでは﹂と神部さん。
檀家や参拝客の話題になっているが﹁三歳の誕生日を迎える孫へのプレゼントに﹂と決めている。
︵神奈川新聞 2007/10/21︶
貞昌院の境内にも名木古木として市により指定されている銀杏︵イチョウ︶の木があります。
両方とも雌の木なので、秋にはそれこそたくさんのギンナンが落ちてきます。
水にしばらく浸けておいた後、皮を取り去り(この作業が大変!︶、現在種子の部分を乾燥させる作業を行っています。
︵こちらは貞昌院のギンナン︶
種子の形は大きく分けて2種類あり、上の写真のように断面の角が2つのものと3つのものがありますが、冒頭のニュースのようなハート型のギンナンというのは未だ見たことがありません。
﹁四つ葉のクローバーを見つけるような確率﹂というよりは﹁宝くじに大当たりする﹂くらいにずっとずっとレアなのではないでしょうか。
ハートの形は、silphiumという植物の実の形が起源という俗説があります。
ニュース写真のギンナンはまさにそれを髣髴させるような形です。
それにしても、お孫さんへのプレゼントというのはいい話ですね。
慈愛のこころがこもったハートのプレゼントの話題でした。
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