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2007年7月25日
お寺関係の活動の中で、様々な印刷物を作るということがよくあります。
寺報、しおり、経本、ポスター・・・・・・
それこそ多種多様な印刷物があります。
自前のプリンターで作成できるものは良いのですが、部数が多かったり、カラー刷りをしたり、大判で仕上げたりという場合には、やはり印刷会社にお願いすることになります。
何社もの印刷会社とお付き合いがありますが、その中の三社についてご紹介します。
地元D社
主に、教区で発行している刊行物﹃生きる力﹄をお願いしています。
﹃生きる力﹄は、毎年夏の施餓鬼会の時期に合わせて教区檀信徒の皆様向けに作成している教化資料です。
21か寺、10000部以上の発行部数を誇ります。
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この印刷会社は、いわゆる﹁職人気質﹂をもっています。鉛の活字を今も保存していて、昔ながらの厳格な印刷技術を受継ぐ会社です。
鉛の活字で印刷してくれるところって本当に少ないと思いますが、実は、私の名刺もこの印刷会社にお願いして活版で作っていただいています。
パソコン写植では、文字がきっちりと配置されますが、活字ならではの、文字配置や文字の太さなどの微妙な揺らぎがいい味を出しています。
﹃生きる力﹄の編集作業は、パソコン上でワードを使って、教区出版部で校正作業を行うと同時に版組みを作成しています。その版を印刷会社に渡すだけで、そのまま製本をしていただいていますので、いわゆる印刷会社から来る校正版というものは無く、ただ色校正のみを行うだけで完成品が納入されます。
ここの専務さんには本当にお世話になっています。
10000部の冊子っていうのは半端な量ではありません。それを数箇所の拠点に納品していただいていますが、そういう大変な作業も快く引き受けてくださっています。
S社
ここには、主に、貞昌院に事務局があるSOTO禅インターナショナル︵SZI)関係の印刷物をお願いしています。
一番多いのは、年3回発行される会報なのですが、こちらはインターネットを活用して、主に校正作業はネット上に置かれたPDFを用いて行っています。
幸いにも、SZIスタッフにはインターネットに長けた方が多いので、原稿の集約や、編集会議などについて、インターネットを通じたやりとりで基本的な編集作業は完了します。そして、第一校正、第二校正、第三校正︵校了︶と、その段階ごとに印刷会社にネットを通じて校正内容をおしらせし、それを元に出来上がってきたPDFで確認をするわけです。
この会社の素晴らしいところは、テキストベースで原稿を送るだけで、きちんとデザインされた会報が仕上がってくるということです。そして、作業が早いということ。
それが何よりも嬉しいことです。
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P社
最近は、チラシやポスターなどを印刷することが多くなりました。
フルカラーの印刷物を作成する際に、一番の障壁になることは、料金の高さでしょう。
ところが、そんな固定概念を覆してくれるのが、このP社です。
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ここの会社は、発注から受取まで、全てインターネットを通じて行います。
入稿する原稿は、完全なデータであることが条件です。つまり、文字校正とか、色校正などは基本的に行われません。データは直ぐに印刷工程に回されます。
ですから、最短翌日とかのオーダーにも問題なく応えてくれます。
ここの会社の特長の一つは、とにかく発注から印刷物完成まで、段階ごとに細かい連絡をしてくれるということにあります。
もしも、データに何らかの不備があった場合は、例え夜中であろうとも、即時メールにてお知らせしてくれます。
こちらからの問合せについても、基本的に365日深夜まで対応してくれます。
そして、もう一つ、この印刷会社は、単に安かろう早かろうという会社ではないということは、納品された印刷物に同封されている﹁私たちの志﹂﹁お客様のアンケート﹂に見ることができます。
なぜ、このような印刷会社を立ち上げたのか、会社設立から現在に至るまでの熱い思いが書かれており、そして、これからもユーザーの意見を積極的に取り入れて、向上心と意欲をもった態度がよくわかるのです。
■欲しいと思われる方が、気軽に手軽に印刷物を手に入れられるようにしたい。
■印刷の持つ良さをもっと広く普及させる存在になりたい。
■心のこもった商品を作ろう。
このようなことを口先だけで言う事は簡単です。
それを真摯に実践できるかどうか、それが企業の真意を問われるところなのでしょう。
ご利用いただいたお客様からも、毎日お喜びの声を多数いただくようになりました。逆に、立上げ当初から現在にいたるまで﹁ここは使いにくい﹂﹁もっとこういうことはできないの?﹂といったご要望もいただけるようになり、一歩づつ改善を進めております。おかげさまで皆様に育てていただき、何とか軌道に乗ってきた今、私たちは今一度﹁初心﹂を確認したいと思っています。︵印刷会社より届いた手紙より︶
印刷業界は、厳しい時代を迎えています。
けれども、そのような逆境の中でも、このように元気な企業もあります。
それは何故なのか。
私たちも︵お寺の行事にも、なにかのイベントにも︶学ぶことは多いと、常々感じています。
元気な姿は、私たちにも元気な活力を与えてくれます。