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2007年6月 6日
神奈川県戦没者慰霊堂での月例追悼式が行われ、南・港南区仏教会、天理教合同で法要を営んで参りました。
戦没者慰霊堂はどのような施設かご存知ない方も多いと思いますので、その概要をご紹介いたします。
︵写真は慰霊祭準備時に携帯にて撮影︶
神奈川県戦没者慰霊堂
神奈川県戦没者慰霊堂は、昭和27年の対日講和条約の発効を機に、明治以降の戦争における戦没者、戦災死者を追悼するとともに、県民の平和愛好の象徴として建設され、戦没者及び戦災死者5万8千余名の名簿が納められ、遺族の心のよりどころとなっています。
慰霊堂は、緑に囲まれた見晴らしのよい台地にあり、桜の名所ともなっています。
また近くには、 ﹁かながわ平和祈念館﹂があり、皆様にくつろいでいただくための休憩コーナーや戦没者の遺品展示ホール、ライブラリーなどがあります。
毎年5月10日には、神奈川県主催の 神奈川県戦没者追悼式 が行われているほか、関係団体の追悼行事が行われています。
このように、毎年5月には大きな追悼行事が営まれるのですが、その他、1月を除く毎月、各宗教宗派が担当で、慰霊祭を行っています。
今回は第550回目の月例祭でした。
2007年は、終戦から62年を数えますが、その550回という回数が、戦後長い年月経過していることを物語っています。
戦後とは、第二次世界大戦︵太平洋戦争︶以降の時期をいいます。
敗戦により、日本は明治維新以来の大変革のときを迎えました。
戦後は、一度焼野原になった日本が国際社会に復帰するまでの期間と定義されます。
その後、日本は高度経済成長を経て、世界第2位の経済大国となりました。
神奈川県の慰霊堂の特色は、
一般戦争の犠牲者を戦没者、戦災死者含めて祀られていること
一宗一派に偏せず、神道、仏教、キリスト教による合同祭儀が行われていること
です。
この神奈川方式の慰霊祭儀の行い方は、とてもすっきりしたスタイルであると考えています。
対して、︵全国的な統計を取ってみたことはないのですが︶全国各地で行われている戦没者慰霊行事は、各地の護国神社で神道式で行われていることが多いのではないでしょうか。
みなさまの県では、都道府県主催の戦没者慰霊祭はどのように行われていますか?
今回の6月の慰霊祭には約100名の遺族関係者の方が参列されました。
時代を経るごとに、配偶者から、子どもへ、参列者の構成は変わってきています。
また、その人数も、戦後まもなくはバス何台も連ねて、何千人もあったそうです。
遺族会参列のかたがたは段々と少なくなっていくことでしょう。
しかしながら、この戦没者慰霊堂の役割は、永遠に続いていくものでありますし、慰霊祭の意義を失うことなくそれを受けついていくことが宗教者である私たちの役割であると考えています。
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