五行思想
五行思想︵ごぎょうしそう︶は、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成るという説である。
又、5種類の元素は、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する、という考えが根底に存在する。
西洋の四元素説︵四大元素説︶と比較される思想である。
四神相応
四神相応︵しじんそうおう︶は、中国・朝鮮・日本において、天の四方の方角を司る﹁四神﹂の存在に最もふさわしいと伝統的に信じられてきた地勢や地相のことをいう。四地相応ともいう。なお四神に中央に﹁黄龍﹂︵おうりゅう︶、あるいは麒麟を加えたものが﹁五神﹂︵ごじん︶
と呼ばれている。
中国や朝鮮での風水における四神相応は、背後に山、前方に海、湖沼、河川の水︵すい︶が配置されている背山臨水の地を、左右から砂︵さ︶と呼ばれる丘陵もしくは背後の山よりも低い山で囲むことで蔵風聚水︵風を蓄え水を集める︶の形態となっているものをいう。この場合の四神は、背後の山が玄武、前方の水が朱雀、玄武を背にして左側の砂が青龍、右側が白虎である。
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北 |
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黒
玄武
水
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西 |
白
白虎
金
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黄
皇帝
土
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青
青龍
木
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東 |
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朱
朱雀
火
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南 |
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また、 四神相応により方角と色が上図のようなものが最適であると考えられており、その日本にも大きな影響を与えています。
例えば、日本の色に関する古語は、明︵あか︶、顕︵しろ︶、暗︵くろ︶、漠︵あお︶でしたし、高松塚古墳には、東に青龍、北に玄武、西に白虎が描かれていました︵南の朱雀は盗掘されてしまっています︶。
大相撲の吊天井に付けられている四色の房の色は、まさに四神相応そのもの︵中央の黄色=土俵︶といえます。
また、端午の節句に揚げる鯉のぼりの吹流しの色もこれ基づいています。
︵なお、青は緑、黒は紫までの領域を含み、同じ色として扱われます︶
さて、ここで思い出すのは、中国の寺院の壁の色が黄色だったということ。
上図のように、黄色は皇帝の色。すなわち、建物では宮殿でしか使えませんでした。
中国の寺院の壁の色が黄色になっているのは、皇帝の色だからです。
すなわち、皇帝が擁護した高貴な建物である証でもあります。
写真は古天童︵天童山景徳寺︶
もう一つ、この四神相応は、都市や巨大建築物を造る時に用いられました。
大宰府や、姫路城、江戸などが、その例だといわれています。
都市や建物を中心に下記表のような地勢となる地点を選ぶのです。
表:四神と地勢の例
方角 |
東 |
西 |
南 |
北 |
四神 |
青龍 |
白虎 |
朱雀 |
玄武 |
地勢 |
流水 |
大道 |
くぼ地
湖沼 |
丘陵 |
天童山景徳寺を改めてみると、手前の放生池、背後の丘陵、法堂東側にある青龍門・・・・・・四神相応の影響が表れているといっていいのでしょう、きっと。
︻ここからは補足︼
御施餓鬼︵施食︶会法要には五色の幡を掲げたりします。
陰陽道の五行思想とは異なり、﹁地水火風空﹂の五行によります。
詳細はこちらをご覧下さい。
要は、あらゆる方向に向けてご供養を行うという事ですね。
※前述のとおり、漠=青と緑、暗=黒と紫は同色とみなされますので、左右どちらの幡も同じ意味です。
︻さらに蛇足︼
寺院によく掲げられる仏旗は、1950年に開かれた第1回世界仏教徒会議で、﹁国際仏旗﹂として採択されたものです。
青・黄・赤・白・樺の五色の配置は下記のとおり定められています。
こちらは、ユニオンカラーとして色の指定がされていますので、青・黄・赤・白・樺 の組合せとなります。
http://www.jbf.ne.jp/m_buddhistFlag.html
なお、この幡は、五色+輝きの六色で構成されるということから、﹁六色仏旗﹂と呼ばれます。
﹁五色仏旗﹂ではアリマセン。
また、某新宗教の︵三色︶旗とも似てますが、全く異なるものです。