阿羅漢 (あらかん、arhat ?????? (sanskrit)、arahăn ???????︵Thai Language︶)
サンスクリット語﹁arhat﹂の主格﹁arhan﹂の音写語。略称して羅漢︵らかん︶ともいう。
漢訳は応供(おうぐ)であり、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者という意味である。
もとは仏陀の尊称の一つであった。
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中国や日本では仏法を護持することを誓った仏陀の弟子を十六羅漢と呼び尊崇しました。
日本の禅宗寺院では、山門楼上︵山門の上層部︶に、十六羅漢を安置し、毎月二日には朝課罷山門楼上で応供諷経︵おうぐふぎん︶を行います。
十六羅漢<例>は、次の通りです。
﹃羅漢拝﹄ 曹洞宗日課緒経要集より
番号 |
尊者名 |
読み |
第一 |
賓度羅跋羅堕闍 |
Pindolabharadrāja |
第二 |
迦諾迦伐蹉 |
Kanakavatsa |
第三 |
迦諾迦跋釐堕闍 |
Kanakabharadrāja |
第四 |
蘇頻陀 |
Suvinda |
第五 |
諾矩羅 |
Nakula |
第六 |
跋陀羅 |
Bhadra |
第七 |
迦哩迦 |
Kālika |
第八 |
伐闍羅弗多羅 |
Vajraputra |
第九 |
戎博迦 |
Jīvaka |
第十 |
半託迦 |
Panthaka |
第十一 |
羅怙羅 |
Rāhula |
第十二 |
那伽犀那 |
Nāgasena |
第十三 |
因掲陀 |
Ańgaja |
第十四 |
伐那婆斯 |
Vanavāsin |
第十五 |
阿氏多 |
Ajita |
第十六 |
注荼半諾迦 |
Cūdapanthaka |
ところが、中国の阿羅漢は、十八羅漢である場合が多いです。
その理由として、古来、中国人は﹁9﹂という数字を、縁起の良い数字と考え、阿羅漢の数を、9の倍数である﹁18﹂に合わせたという説があります。
具体的に加えられた阿羅漢は、﹁迦叶尊者﹂と﹁弥勒尊者﹂である場合が多く、天童山景徳寺など中国の禅宗寺院には法堂裏の羅漢堂や、大雄宝殿に十八羅漢が祀られています。
また、中国の禅宗様式の影響を受けた、京都の萬福寺の十八羅漢のように、第一尊者の﹁賓頭盧﹂を別の阿羅漢としてカウントし、十六羅漢思想を創始したとされる慶友とあわせ十八羅漢とする例もあります。
番号 |
尊者名 |
別名 |
萬福寺(日本・参考) |
第一 |
賓度羅跋囉惰闍 |
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賓度羅跋囉惰闍 |
第二 |
迦諾迦伐蹉 |
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迦諾迦伐蹉 |
第三 |
迦諾迦跋釐堕闍 |
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迦諾迦跋釐駄闍 |
第四 |
蘇頻陀 |
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蘇頻陀 |
第五 |
諾矩羅 |
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諾矩羅 |
第六 |
跋陀羅 |
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跋陀羅 |
第七 |
迦哩迦 |
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迦哩迦 |
第八 |
伐闍羅弗多羅 |
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伐闍羅弗多羅 |
第九 |
戎博迦 |
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戎博迦 |
第十 |
半託迦 |
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半諾迦 |
第十一 |
羅怙羅 |
|
羅怙羅 |
第十二 |
那伽犀那 |
|
那伽犀那 |
第十三 |
因掲陀 |
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因掲陀 |
第十四 |
伐那婆斯 |
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伐那婆斯 |
第十五 |
阿氏多 |
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阿氏多 |
第十六 |
注荼半諾迦 |
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注荼半託迦 |
第十七 |
嘎沙鴉巴 |
迦叶 |
慶友 |
第十八 |
納答密答喇 |
弥勒 |
賓頭廬 |
伽藍配置における決定的な違いは、日本の禅宗様式では山門楼上に安置する阿羅漢が、中国の禅宗様式では、山門には安置しないという点です。
︻中国禅宗様式の例︼
大雄宝殿・・・・・・・・釈迦如来、十八羅漢
天王殿・・・・・・・・・・弥勒菩薩︵布袋︶、韋駄天、四天王
山門・・・・・・・・・・安置しない
↑写真は、天童山景徳寺の十八羅漢 ︵宋代・竹禪︵1824-1900︶画作︶
法堂裏の羅漢堂にあります。
天童山景徳寺の山門(第一門)
阿羅漢は祀られていません。
天真さま
毎朝羅漢拝をおつとめされているのですね。そのご縁もあって掛軸をいただくことになったのかも知れませんね。
投稿者 kameno | 2008年5月17日 02:05