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2007年2月26日
雑巾
雑巾︵ぞうきん︶とは、汚れを拭き取ったり、こぼれ落ちた液体を拭い取ったりして使用される布のことである。雑巾をかける行為は雑巾がけと呼ばれる。
なお、﹁雑布﹂と表記されることがあるがこれは誤記である。
一般的な雑巾の形状は、1辺の長さが最低でも15cm以上、小さく薄く長方形をしてる。色は主に白色であるが、タオルなどの布地を再利用する場合は、その限りではない。また、使うたびに色は黒ずんでいく。
掃除法は、そのままで拭く﹁乾拭き﹂、水で濡らして拭く﹁水拭き﹂などがある。学校教育の一環として掃除の時間にはしばしば雑巾が用いられる。寺や神社では弟子の教育の一環として、廊下や板の間などの雑巾がけを行う。
かつてはおしめや修繕が不可能になるまで着古した古着などが使い回されることもあった。
近年ではスーパーマーケットなどで購入することも可能である。
出典: ウィキペディア︵Wikipedia︶
最近、デパートの文具売り場や100円ショップで、とあるコーナーが目に付きます。
それは、﹁雑巾﹂
こんな具合で実にカラフルです。
かわいい。
雑巾は使い古した手ぬぐいを縫ってつくるものだという固定概念を持つものとしては、ちょっと衝撃的な光景ではありますけれど。
小学生の子どもを持つようになると、定期的に雑巾の提出が求められます。
一人3枚くらいの雑巾を皆で持ち寄って、掃除の時間に使うために集めるわけです。
しかしながら、最近は、手作りの雑巾を持参するということが少なくなったようです。
その要因として考えられる事は
・雑巾を作るために必要な材料が手に入りにくくなった
・ミシンを持っていたり裁縫をする家庭が少なくなった
・衛生的な観点から、新しい雑巾を持たせたい
・小さくて可愛い柄の雑巾が安価で売られるようになった
・雑巾を洗って干す光景が汚らしい
こんなところでしょうか。
雑巾は、日本手ぬぐいで作るのが一番手になじみやすいのですが、残念ながら今はそれはほとんど使われなくなりました。
タオルを使うにしても、タオルは厚手のものが多いので、雑巾にするとモコモコになってしまいます。
子どもの手にはちょっと扱いづらいということもあります。
それに、タオルを配る企業も極端に少なくなりました。
材料が手に入りにくいというのは、まさにそのとおりだと思います。
また、縫い方も難しいですね。
厚手の生地になると余計そうです。
何枚も雑巾を手縫いで仕上げるという作業は、かなり負担になるのかもしれません。
それならば、安く売られている雑巾を買ってしまえばという心理もよくわかります。
そして、衛生的観点から、新品を指定するということも、今はそのような風潮があることは仕方がないことです。
しかしながら、雑巾を使った掃除の仕方や、雑巾絞ることすらできない子どもたちさえも多くなっている現状は少し行き過ぎかもしれませんね。
雑巾掛けの光景も時代と共に変わっています。
雑巾の変遷を見ると、時代背景が見えてきます。
お寺では、それこそたくさんの雑巾を消費します。
ありがたいことに、手ぬぐいやタオルを年末年始に戴く機会も多いため、材料にはこと欠きません。
貞昌院では、まずは手ぬぐいとして、洗面所などで使用し、それが古くなったら4つ折りにして、周囲と対角線を縫って雑巾にしています。
そして、さらに古くなった雑巾は、墓地の水場のところに置いて、墓石を磨くなどの用途の為に皆様に利用していただいています。