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2006年8月19日
<LED信号機>ドライブレコーダーに同調 新鋭機器に盲点
交通事故の瞬間を映像で記録する﹁ドライブレコーダー︵ドラレコ︶﹂で発光ダイオード︵LED︶式信号機を撮影すると、信号の光が写らない場合のあることが、日本自動車研究所︵茨城県つくば市︶の調査で分かった。LEDは目に見えない速さで点滅しており、ドラレコの撮影間隔と点滅間隔が同調すると、﹁滅﹂ばかり連続して写るためだ。導入が進む新技術に意外な盲点があった形で、同研究所は﹁事故原因の究明などに支障が出る﹂と訴えている。
ドラレコは、フロントガラスに付けたカメラで前方を撮影し、急ブレーキなどの衝撃があると前後15?30秒間の映像を記録する。国土交通省によると、全国のタクシー約27万台の1割以上が搭載済みだ。タクシー業界を対象にした同省の調査では、事故原因でもめるケースが減り、事故処理費用も減ったという。
同研究所がドラレコの映像数万件を分析した結果、LED信号機が消灯しているように写った映像が相次いで見つかった。信号機は電流のプラスとマイナスが入れ替わる交流で光るが、入れ替わりに合わせて点滅するLEDとカメラの撮影間隔が同調したと分かった。
従来の電球式の光は高速点滅せず、こうした問題はなかった。
ドラレコの撮影間隔は一般用ビデオと同じ毎秒約30コマ︵29・97コマ︶のことが多い。西日本の交流の周波数はほぼ2倍の60ヘルツで、特に同調しやすい。50ヘルツの東日本でも、カメラの撮影間隔と周波数の組み合わせによって、数秒間の消灯状態が起き得るという。
LED信号機は電球式より見やすく、省エネ効果も高い。警察庁によると、05年度末で全国の信号機の約7%︵約13万灯︶がLEDになった。
問題の解決には、LEDの電源を直流化するか、ドラレコの撮影間隔を変える必要がある。
しかし、ドラレコ導入を呼び掛けてきた国交省は﹁汎用カメラが使えず、ドラレコの価格が上がる﹂として、撮影間隔の変更をメーカーに要請することには及び腰だ。信号機を所管する警察庁も﹁ドラレコのために信号機があるわけではない。電源の変更は考えていない﹂と言う。
これに対し、同研究所安全研究部の久保登研究員は﹁ドラレコ、LED信号機の普及が進んでからでは手遅れになる﹂と、行政の対応を求めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060820-00000009-mai-soci
私は個人的に、カーナビ、ETCと並んで、ドライブレコーダーは、急速に普及が進む電子機器だと思っています。
車を運転していてヒヤリとする体験は多いものです。
また、自分が安全運転をしていても、いつ事故に巻き添えとなるか分かりません。
航空機にはフライトレコーダが必ず搭載されていますが、同様の目的で画像記録装置を車載することは事故の解明や原因分析に役立つなど、その利用価値は計り知れません。
一般向けの製品がどれだけ発売されているかを調べてみると、残念ながらまだ数社からしか製品が発売されていません。
どら猫2 株式会社ホリバアイテック
http://www.dorareco.jp/dora_doraneko.html
YAZAC-eye 矢崎ドライブレコーダー
http://www.tiger-inc.co.jp/drvr/drv_r.html
Witness 株式会社 ドライブカメラ
http://www.drive-camera.co.jp/business/index.html
内臓メモリに数分程度の画像情報を常に記録上書きしていけばよいだけの単純な仕組みなので、CCDカメラとフラッシュメモリ、そして衝撃センサーといった安価な既製品の組合せで製品は出来るわけですから、普及と共に急速に値段は下がっていく事でしょう。
しかしながら、思わぬ盲点が発覚しました。
LED信号機の点滅周波数と、カメラの撮影間隔が近いため、信号の点灯を正確に記録できない可能性があるということです。
警察庁の﹁ドラレコのために信号機があるわけではない。電源の変更は考えていない﹂というコメントには困ったものですが、問題が広がる前に何とか解決策を見つけて欲しいと思います。
私の提案です。
信号の電源を三相交流とし、信号のLEDの1/3づつを 2π/3 づつずらして点灯させるというのは如何でしょうか > 警察庁さん