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2006年6月21日
中国産割りばし、対日輸出2008年にも停止
日本の割りばしの9割を占める中国製品が、輸入停止になる可能性が出てきた。日本の輸入業者によると、中国政府は同国製割りばしの対日輸出を2008年にも停止する方針を固めた。森林資源の保護が目的としており、今後、段階的に対日輸出が減る見通し。スーパーやコンビニエンスストア、飲食店などに影響が出そうだ。
中国の政府や割りばし業者は3月半ば時点で対日輸出を減らす方針を表明していたが、さらに全面的な輸出禁止に踏み込む。日本では年間240億膳の割りばしを使うが、9割を中国製に依存している。日本の流通業者や需要家の間では、ロシアやベトナムなど中国以外の輸入先を模索する動きが出ている。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060413AT1D1205512042006.html
割り箸は、環境問題の観点から、使用した方がいいのか、しない方がいいのかはよく論議されるところです。
割り箸擁護派の主張するところは、
︵1︶割り箸は、間伐材や端材を有効利用したものであり、森林破壊に影響を及ぼさない。
︵2︶間伐材を利用することで、林業にプラスの方向に作用する。
ということであり、私も以前はそのように思っていました。
しかし、現在は、コンビニエンスストアや、ファーストフード店などで使用される割り箸が増え、また、価格競争のため、外国産、特に中国からの輸入が増大しています。
さらに問題となるのが、中国では、割り箸の生産のために間伐材を使うのではなく、森林を皆伐してしまうという点にあります。
︻主な問題点︼
︵1︶割り箸は、そのほとんどが外国の天然林の皆伐により生産される
︵2︶防かび剤や漂白剤など、多くの化学物質が残留している
従前のように、国産の間伐材や端材を有効利用して箸を生産しているのであれば、割り箸を使用することに何の異論もありません。
けれども、大規模な森林破壊を引き起こす原因となっているのであれば、このような状況を無視するわけには行きません。
そこで、冒頭のニュースを考え合わせてみるに、単に輸入元を中国からロシアやベトナムなどにシフトさせるのではなく、割り箸の使用そのものの考えを見なおしていく必要がありそうです。
今は、マイ箸がブームだそうです。
自分専用の箸を携帯し、食事の際に使用する・・・・
こんな商品もあります。いい感じですのでご紹介します。
携帯用のオシャレな箸
http://homepage3.nifty.com/ecoshop/ecogoods-myhasi.htm
ちなみに、大本山では、修行僧に限らず、一般の宿泊や戒弟などの食事には、最初に塗り箸が配られて、最終日まで、その人専用の箸として使用していきます。
このような考えはとても良いですね。
︻参考資料︼
割り箸問題
ワリバシモンダイ ︻英︼Problems about Disposable Chopstics
解説 |
熱帯林の保護の問題と関連して、日本の割り箸消費量の多さが議論されることがある︵国内の年間消費量は、平成12年のデータで約252億5,500万膳︶。しかし、割り箸のほとんどは中国産で熱帯林との関わりは少ない。一方、中国で生産される割り箸の原料は天然林であり、森林減少の原因のひとつになっている。日本の割り箸消費量は国内の木材消費量のごくわずかにすぎず、森林問題というよりも使い捨て製品のひとつとして捉える方が適切。
なお、森林問題や使い捨てにかかるライフスタイルの問題とは別に、割り箸に残留する防かび剤や漂白剤による影響にも注目される。厚生労働省でも、これらの化学物質の試験法や溶出量の目安を定めるなど、監視体制の強化を図っている。
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2755
割り箸からみた環境問題︵環境三四郎︶
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs1.htm
割り箸3膳で一枚のコピー用紙になるんですね。
少しでもリサイクルされるとなると、その意識だけでも違うと思います。
投稿者 kameno | 2006年6月23日 08:57