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2006年4月20日
枯らす病気18県で確認 カビが原因﹁てんぐ巣病﹂
感染すると花が咲かず木が枯れる﹁てんぐ巣病﹂の状況を、財団法人日本花の会︵東京都︶が宮城や兵庫など28都道県の53カ所の桜で調べたところ、18県の25カ所で感染が確認されたことが20日までに分かった。
ソメイヨシノの被害が目立ち、同会の和田博幸主任研究員︵樹木医︶は﹁感染力が強いので、全国に拡大しているとみられる﹂として、病巣部の切除などの対策を求めている。
てんぐ巣病の原因はカビの一種のタフリナ菌で、胞子が飛散したり雨水に混じったりして拡大する。感染した枝は花が咲かず、枝の所々に多数の小枝がほうき状に群生。放置すれば数年から10数年で枯れる場合があるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060320-00000036-kyodo-soci
美しい花が咲いている時期のソメイヨシノをよく観察すると、花の咲いていない、葉ばかりが茂っている枝を見つけることがあります。
これは病原菌のタフリナ菌の胞子で感染する伝染病で、あたかも天狗様が巣を作っているような状態なので、﹁天狗巣病︵テングス病︶﹂という名前で呼ばれています。
天神山のソメイヨシノにも、いくつかテングス病にかかっているものが見られます。
この病気を放っておくと、枝には花が咲かない上に4・5年?10年以内にその枝が枯れてしまいます。
そして枯れた部分から腐朽菌が侵入し、樹勢が劣化し、さくらの木全体が枯れる原因ともなります。
治療方法は、見つけ次第、病気の枝のふくらみの下の部分から切除・剪定し、切り枝は焼却すること。
そして、切った場合には、切り口部分にチオファーネートソチル剤や硫酸オキシキノリン剤の塗布を必ず行なうこと︵殺菌防止︶。
このような地道な治療を継続して行っていくことが、桜山を維持していく上で必要なことなのです。
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http://teishoin.net/blog/000181.html