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2006年2月10日
一昔前は、葬儀の際に﹁野辺送り︵葬列︶﹂を組んで墓地や火葬場まで列をなして死者を送ることが一般的に行われて来ました。
現在ではかなり少なくなっていますが、出棺の際の葬祭場から霊柩車の間とか、納骨の際の寺院本堂からから墓地までなど、ごく一部分に葬列を組む風習が残されていたりします。
葬列の先頭には龍頭と呼ばれるものが掲げられます。
龍頭の役割は、邪‥悪霊を追払うというものです。
葬列をきちんと組む習慣は、徐々に少なくなってきていますので、おそらく、これを見たことが無い方は多いのではないでしょうか。
大抵は、簡易な竹製で,紙を巻いて墨で蛇腹を描くだけなのですが、写真のように重厚な雰囲気を醸し出す龍頭もあります。
これは藤沢市K院に伝わる貴重な龍頭です。
︵携帯での写真のため、画質が悪くてすみません︶
一般的に行われている葬列の一例を挙げると、
大幡⇒龍頭⇒葬儀幡︵四本︶⇒灯籠⇒花籠⇒紙華⇒僧侶⇒位牌︵喪主︶⇒棺︵天蓋を掲げる︶・・・・などというような列となります。
ちなみに、大本山總持寺で行われた某禅師の荼毘式禮での葬列は次の通りです。
法要都菅⇒輪棒⇒高張⇒法要都菅⇒花籠⇒儀従長⇒儀従次長⇒四流彩幡⇒維那⇒手磬⇒楽鼓⇒銅ハツ⇒知事︵頭首︶⇒四流白幡⇒龍頭⇒十流佛名幡⇒燭台⇒提炉⇒白蓮⇒盛物⇒銀蓮⇒後堂︵監院︶⇒提燈⇒葬司⇒香亭︵法炬︶⇒法要副都菅⇒真影⇒真牌⇒三脈⇒袈裟・大衣⇒御先導師⇒真龕⇒法蓋⇒側立⇒法弟⇒側立⇒香盒・柱杖⇒遺偈幡⇒師孫⇒親随⇒佛経・祖録・如意・竹篦・拂子・芴・念珠・法鉢⇒手磬⇒楽鼓⇒銅ハツ⇒随喜衆⇒法要都菅