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2006年1月15日
貞昌院の山門を入って左側にある地蔵菩薩です。
年代の詳細は分かりませんが、六地蔵の他にニ体の小さな地蔵菩薩がまつられています。
地蔵菩薩は、お釈迦さまの入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道︵地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道︶を輪廻する衆生を救う菩薩であるとされます。
六道それぞれをお守りくださる地蔵菩薩の像を6体並べて祀る﹁六地蔵﹂像が全国各地で見られるのです。
菩薩は如来に次ぐ高い見地に住する仏でありますが、特に地蔵菩薩は﹁一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ﹂との決意でその地位を退し、六道を自らの足で行脚して、幼い子どもなどを救う旅を続けます。
地蔵菩薩は弱い立場の人々を最優先で救済する菩薩である事から、古来より絶大な信仰の対象となり、街道筋や寺院、墓地の入口などに祀られました。
貞昌院の地蔵菩薩像は、比丘形︵僧侶の姿︶で袈裟をまとい、左手に宝珠、右手に錫杖といった姿をしています。
真新しい帽子と前掛けを纏ってにこやかな表情に見えますね。
毎年、坐禅会に参加されているKさんにより新調していただいているものです。
この時期、境内の花々は少なく、目立つところでは蝋梅と椿くらいでしょうか。
しかし、枝をよくよく見てみると、つぼみや新芽は確実に膨らんできており、一斉に開く準備をしています。