﹃マイアヒ﹄の次は﹃もすかう﹄
http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20040925A/index.htm
﹃マイアヒ﹄の曲、最近本当に良く耳にします。
流行っているのですね。
﹃マイアヒ﹄にしても﹃もすかう﹄にしても、このような空耳の形で日本でブレークするなんて、当のアーチストたちは想像もしていなかったのではないでしょうか。
﹃眞鍋かをりのココだけの話﹄でも話題になっていました。
http://manabekawori.cocolog-nifty.com/
この曲は、歌詞がさまざまな日本語に聞こえる︵いわゆる空耳︶ということで、さまざまなFLASHアニメーションが作られました。
単純に、この歌詞はこう聞こえる・・・というだけではなく、その聞こえる内容を視覚的に表現する、その素晴らしい感性には感服するばかりです。
このように、視覚的に直感的に訴えるというのは、とても効果的なことでもあります。
A・マレービアンは、﹃非言語コミュニケーション﹄A・マレービアン︵西田司 他訳︶聖文社 の中で、コミュニケーションにおける、相手に自分の意志を伝達する手段の重みづけを実験により、文字による感情表現7%、声による感情表現38%、表情による感情表現55%と導き出しています。
その他、一般の生活の中で、人間が五感をどれぐらいの割合で使っているかという研究調査でも、視覚が80%程度というデータが多く見られます。
母国語ではない曲の歌詞を聴いた場合、例えば What time is it? を﹁掘った芋いじるな﹂というように聞こえたりするように、どうしても母国語に置き換えて認識してしまいますが、マレービアンの研究結果を見ると、例えば聴覚のみに頼る情報伝達よりも視覚情報を付加した情報伝達のほうが、はるかにはっきりと伝わるといえます。
その事は、タモリ倶楽部の空耳アワーが、単なる聴覚だけの情報だけでなく、ビデオ映像と字幕を効果的に使う事によって、空耳が直感的に視聴者に伝わっていることからも分かると思います。
ネタそのものよりも、そのネタを視覚的にどのように表現できるか・・・という方に重点が置かれるわけですね。
﹃マイアヒ﹄や﹃もすかう﹄の様々なバージョンについては
猫眠?ネコネム?
http://blog.drecom.jp/tabinomatatabi/
さんのブログにまとめられています。
どれも映像と字幕が加わるとそう聞こえてしまいます。
いかに視覚情報が人間の感覚の大部分を占めているかということでしょう。
﹃マイアヒ﹄の本当の歌詞の内容は、その陽気な曲に似合わず、ひと夏の切ない恋物語なのですね。これを前提に聞くとさらに感慨深いです。
http://www.u-ks.sakura.ne.jp/flash/nm_maiahi.html
ところで、私たちは、毎日お経をあげているのですが、陀羅尼などのお経は呪文と同じようなものですから、繰り返し唱えたりしていると、やはり空耳として刷り込まれてしまうこともあります。
そこで、お経の空耳FLASHなんかを作ったら面白いのではないでしょうか。
仏頂尊勝陀羅尼なんかで。
元禄時代には、般若心経を絵文字で面白く分かりやすく描き記した絵文字般若心経もあるわけですので、その現代版ということでいかがでしょうか、こんな企画。
http://www.nenjudo.co.jp/page/esinkyo.html
注) 今回の記事には音楽の著作権や商標登録についての問題が付随していますが、その点についての論議はここでは敢て行っておりません。