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2005年3月27日
今日は檀信徒総会の後、近隣の寺院で行われる晋山結制・首座法戦式の最終準備もあり、特に忙しい一日でした。
曹洞宗の僧侶は、いくつかの段階を経なければなりません。
︵1︶得度︵とくど=父母の恩愛を断ち、落髪して出家となる︶
︵2︶立身︵りつしん=修行道場で修行を重ねた上、修行僧の集団の中でリーダー役である首座︵しゅそ︶を一定期間つとめる︶
︵3︶伝法︵でんぽう=釈尊の法は、代々人格的なふれあいの中で伝えられてきた。師匠の法を正しく伝えられて一人前の仏弟子となる︶
︵4︶瑞世︵ずいせ=両大本山永平寺、總持寺本山に登り一夜の住職となり、両祖さまに導師として報恩の諷経をする︶
︵5︶住職︵一寺の責任者となり、仏に代わって法を人々に説く︶
︵6︶晋山︵しんさん=新しい住職として、その寺院に正式に入る︶
︵7︶結制︵けっせい=自らの寺で修行僧を集め、一定期間、安居生活を行じる︶
というものです。
首座は、第二番目の段階で、修行僧のリーダーをつとめるわけですが、その締めくくりとして、住職に代わって説法を許され、大問答を繰り広げます。それが法戦式という儀式です。
今回の禅問答のテーマは、﹃従容録︵しょうようろく︶﹄の達磨大師に関する部分が選ばれました。
諸老師に説法のご挨拶に回ったあと、竹篦︵しっぺい︶という弓を預かり、いよいよ問答開始。
今日の習義では、礼拝、歩行の作法の最終確認を行いました。
首座法戦式︵しゅそほっせんしき︶は、行持綿密を旨とする曹洞宗の特徴が出ている儀式といえます。本番まで一週間。首座をつとめる慈光上座が、どのような禅問答を展開してくれるのか、楽しみです。
豆知識‥﹁しっぺ返し﹂ということばは、この竹篦が語源となっています。
しっぺ返しの語源・由来
しっぺ返しは、もと﹁竹篦返し︵しっぺいがえし︶﹂。
﹁竹篦返し﹂の﹁竹篦﹂とは、座禅の際、戒めのために打つ道具で、割った竹に漆を塗った細長い板状のもの。
﹁竹篦﹂は、鎌倉時代に禅宗の伝来とともに伝わった。
大寺院の場合、高徳の僧が交代で﹁竹篦﹂を打つ役を務め、打たれた者も打ち返す立場になることから、やられたことを即座にやり返すことを﹁竹篦返し﹂と言うようになり、﹁しっぺい﹂の﹁い﹂が消え﹁しっぺ返し﹂となった。
また、人差し指と中指を揃え、手首のあたりを打つことも﹁しっぺ﹂という。
これは指を﹁竹篦﹂に見立てたもので、1603年刊の﹁日葡辞書︵にっぽじしょ︶﹂にも解説されており、このような行為が古くから存在したことがうかがえる。
﹃語源由来辞典﹄ http://gogen-allguide.com/si/shippegaeshi.html
Thanks
投稿者 freebies | 2005年5月11日 13:44
見つかりそうとのことで、何よりです。
投稿者 kameno | 2006年12月 6日 01:07
管理者注
このコメントは削除されました
投稿者 ****** | 2008年1月21日 13:04