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2005年2月18日
昨年秋から、平日は東京の職場まで通っています。
その話しはいずれするとして、今日、帰宅すると大きな段ボール箱が届いていました。
差出人を見ると、読売新聞。
今年度、私の撮影したゲンジボタルの写真、﹁幻想の舞﹂が読売報道写真大賞に入賞となりましたが、その賞状、盾、賞品でありました。
思い返せば、今年度は大きな賞を二つも戴きました。
一つは日本カメラ財団のJCII創立50周年記念写真コンテストでの銅賞。
もう一つが読売報道写真大賞の入賞です。
仕事の合間に時間を見つけては思いつきで撮影に出かけるという中での受賞であり、感激も一入です。
さて、報道写真といえば、様々な事象をどのように伝えていくのか、それが報道写真の永遠のテーマであります。
写真とは真実を写す手段であります。
もちろん、報道写真には合成や加工は許されませんから、余計真実を忠実に再現しているだろうと思われがちです。
しかし、特に、写真という手段は事象の一部分だけしか写し取ることが出来ません。
どこにテーマを持っていくか、どう切り取るかというところに写真を撮ることの醍醐味があるのですが、それゆえ撮影者の恣意的なものが入り込む余地もあります。
同じ事象でも、十人いれば十通りの表現のされ方が出てきてしまうのです。
︵もちろん、そこが写真の面白さでありますが︶
ということで、先ほど、写真とは真実を写す手段と書きましたが、撮影者がどのような条件下で、どのような事を伝えたくて写真を撮影したのか、それを読み取る力も必要になると思います。
例えば、
写真のワナ―ビジュアル・イメージの読み方
新藤 健一 (著)
という本があります。
この報道写真は本物か、写真を読みぬく力とは・・・・
など、とてもためになる本なので、ご紹介いたします。
このように情報を読み取り活用する能力を、メディアリテラシーといいます。
今後の重要なキーワードになると思います。
ホタルの写真についても、実際に眼で見るのと、写真で写ったものと、かなり違うんです。
下の写真はISO400で約3分の露光時間をとっています。
かなり明るい状況の中でホタルが光の筋を残して写っていますが、実際は真っ暗です。
真っ暗な状況で、ホタルたちが4秒間隔でチカチカと瞬きながら音も無く飛び交います。
その光の瞬きは、オスとメスのコミュニケーション手段ですから、あるときは間隔が短くなったり、一斉に光ったり、それはそれは幻想的な光景です。
ホタルの時期が近くなったら、またご案内いたしますので、是非、実際に見ていただくことをお薦めします。
このように、川に沿ってホタルが飛び交う様子を、川成りホタルといいます。
クリックすると拡大します。
話しは戻りますが、今は平日は東京での職務、土日は檀務その他で、ゆっくり撮影に出かけることは暫らくできそうにありません。
大自然の中で、時間の流れを忘れてのんびりしたいと特に思う今日この頃・・・・