貞昌院に隣接する永谷天満宮で令和3年から4年にかけて行われている丑年大祭記念事業の1つとして本日(令和4年9月23日)出開帳(でかいちょう)が行われています。
本日午前9時、出開帳にあたり、永谷天満宮の御神体が貞昌院本堂に移され、出開帳御出立の法要を行いました。
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この後、本日(9月23日)午前中は御神体が町内各所を廻り、午後1時から3時まで上永谷駅・イトーヨーカドー前の特設会場で御神体の特別拝観が行われます。
平成21年丑年大祭の永谷天満宮御神体遷移の記事はこちら→菅原道真公自刻の御神体が永谷天満宮へ
永谷天満宮の御神体は、平成21年までは貞昌院に安置されておりました。
というのも、天正10年(1582年)に宅間藤原規富が永谷天満宮を再建するにあたり、川上(戸塚区川上町)徳翁寺第四代住職明堂文龍大和尚を請し、上永谷町字籠森(現在の市営地下鉄上永谷駅付近)に建立されたのが貞昌院の始まりであり、天満宮別当として代々歴代住職が神職を兼務してきたという経緯があるからです。
御神体は、天正十年以来、貞正昌院歴代住職により大切に護られてきました。
御神体を収めている厨子も貞昌院第十世住職により造られています。
平成21年、天満宮に新たに御神体安置のお堂が完成したため、以降は御神体が平時にも永谷天満宮に安置されることとなりました。
永谷天満宮 9月23日に「出開帳(でかいちょう)」 記念御朱印頒布も〈横浜市港南区・横浜市栄区〉 港南区の永谷天満宮(川辺浩司宮司)が9月23日(金)、昨年から続く「丑年大祭記念事業」の一環として「出開帳」を実施する。これに合わせ、記念御朱印の頒布や自治会によるイベントも行われ、大詰めを迎えた大行事の幕切れが一層の盛り上がりを見せている。これまで12年ごとに丑年大祭を行ってきた永谷天満宮。同神社には、学問の神として知られる菅原道真が、鏡に映った自身を見ながら彫ったとされる木像が御神体として祭られている。
木像は3つ作られたとされ、永谷天満宮に現存するもののほかには、大宰府安楽寺(福岡県)、河内道明寺(大阪府)に安置されたという。
同神社の木像はもともと、隣接する貞昌院にあったため、丑年大祭の際に神輿で運んでいたが、2009年の大祭を機に同神社に安置されるようになった。
丑年の昨年は、本殿で道真像を一般公開する「御開帳」が行われた。今年の「出開帳」は他の土地に御神体を運んで開帳することを指す。当日は道真像を安置した神輿をトラックに載せ、午前9時半から上永谷、日限山、丸山台の氏子(うじこ)地域を巡行。その後、午後1時から3時まではイトーヨーカドー上永谷店横道路の特設会場で、神輿に安置された道真像を拝観することができる(雨天時は24日(土)に延期)。
会場では出開帳記念御朱印の頒布も行われる。御朱印には梅と同神社の神輿に加え、道真公にゆかりが深い牛をかたどった「神牛像」が色鮮やかに描かれている。初穂料は千円で限定2千枚。
そのほか、当日はイトーヨーカドー上永谷店前の広場で丸山台自治会といちょう坂商店街によるイベントも開催される。射的、輪投げやスーパーボールすくいのほか、綿あめやサイダーの販売が予定されており、地域全体で記念事業を盛り上げる。午前10時から午後3時まで開催予定。
次回は11年後
今回の出開帳が終わると、次に御神体を見られるのは丑年にあたる2033年となる予定。同神社の川辺浩司宮司は「道真公の御尊像を拝観できる貴重な機会。多くの方に足を運んでいただけたら」と思いを述べた。また、丑年大祭記念事業実行委員会の桐生秀昭委員長は、今年8月に同神社の駐車場が拡張・整備されたことを踏まえ「道真公は全国から慕われる存在。近隣の人だけでなく、東京をはじめ関東地方全域からも人が集まるような神社にしていければ」と語った。
(Yahoo!ニュース 2022/9/22配信)
昨年(令和3年)の永谷天満宮丑年大祭は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になった行事も多く、その1つの出開帳も1年延期の後令和4年秋分の日に行われることになったものです。