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伝統仏教超宗派で運営されている一般社団法人「仏教情報センター」の活動 いのちの集い の運営当番にあたりましたので、白河清住の正覚院寺様に出かけておりました。
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平成29年11月9日(木曜日)
テーマ:「縄文人の主食、どんぐりの食事を今に伝える」
講師:どんぐり源さん(平賀国雄 氏)(どんぐり未来工房 代表)
縄文時代に主食的であったどんぐりが、現在は殆ど使われていない事の勿体なさに10余年前に思い至り食品化を始めました。昨年米寿を迎えましたが、現在もどんぐりの活用法に取組んでおります。しかし最近、健康を過信して若者でも無理な行動をして入院、イノチについて学ぶ機会を得ましたので、その事を話させて頂きたいと存じます。
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第1部 講演会
この日お話いただいた「どんぐり源さん」こと平賀国雄さんは、どんぐり食品の研究家という異色の肩書をもちます。
源さんという愛称は、同じ先祖をもつ平賀源内に由来し、常に研究を続けています。
かつては金融機関に勤めていましたが、40代のころ出会った『複合汚染』という本に影響をうけ、農薬や食品添加物などについて学んできました。
ついに脱サラし、有機農業や竹炭・ケナフにまつわる研究を経て、最終的に現在の「どんぐり研究」にたどり着いたということです。
日本人にとって、米が伝来する以前には永い間にわたって主食であったどんぐり、その栄養価の高さは注目すべきところが大きいけれど、現代では廃棄されてしまうことがほとんど。
何とか美味しく食べられるよう工夫できないか、ということも研究の1つのテーマです。
どんぐりを実らせる木は十数種類ほど。
特にマテバシイはタンニンが少なく、食用には適しているとのことです。
また、杉、松などは根が団子状に張るため、津波や鉄砲水で根こそぎ流され被害が拡大する恐れがあります。
逆に、どんぐりの木は根を深く張り、山崩れ、津波の被害を防ぐ。
それに山の動物の餌にもなる。
救慌植物(飢饉、戦争その他で食料が不足した時に、それをしのぐ食料として利用される植物)としての価値も大きい、ということで、どんぐりの活用は大きな意味を持ちます。
人と違う「何か」で社会貢献を
第1部の講演が終わった後、どんぐりクッキー、どんぐり煎餅、どんぐり茶などを皆でいただきました。
第2部では、どんぐり源さん、参加者が車座になり、語り合いの時間。
どんぐりを中心に話が広がっていきました。
ご紹介いただいた絵本