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寺院の伽藍(境内建物)は歴史的に古いものが多く、電灯線の配線も何十年も前のものをそのまま使用している事例も多いはずです。
しかし、老朽化、経年劣化などで次第に抵抗値が下がっている状態にあるとしたら、とても危険です。
特に電灯線の配線時接続部分のチェックは必要だと思います。
先日太陽光発電設備の増設を行った際に、ちょうどよい機会だったので全体をチェックしていただき、古い部分を改善していただきました。
電灯線の結び目を単にビニールテープで巻いて処理をしている部分も何箇所かありましたので、新しいコネクターと配線カバーを取り付けます。
このように綺麗に施工していただきました。
↑写真の白矢印に見られる碍子(がいし)は、貞昌院では50年前まで使用されていた「碍子引配線」の名残りです。
「碍子引配線」は、戦前には当たり前に使用されていた屋内配線の方法で、布を巻いた銅線を(この銅線は絶縁性が完全ではないため)、碍子によって柱から数センチ離して配線するものです。
(「碍子引配線」が現在も使われているのであれば、雨漏り等により漏電が懸念されるので、早急に最新の絶縁性能が高い電灯線に変えたほうが良いでしょう)
電気関係は目に見えない部分なので、特に留意してこまめな点検と必要な更新作業を怠らないように心がけたいものです。