峨山道にまつわるエトセトラ

平成27年は、大本山總持寺二祖・峨山禅師の650回大遠忌の年となります。
大本山總持寺では、この遠忌にむけて様々な行事が予定されています。

 

石川県には、峨山禅師が「住職をつとめた總持寺祖院と永光寺を、毎朝未明に永光寺の朝課を勤めてからこの道を辿り走り抜け、總持寺の朝課に駆けつけた」という伝承(峨山往来)に基づいた峨山道が現在でも残されています。

總持寺で朝課において大悲呪を非常にゆっくりと眞読する理由は、永光寺から總持寺祖院へ走る峨山禅師を待ち受けるためです。
この眞読は、現在でも大本山總持寺で続けられています。

こちらのブログ記事を併せて御覧ください ⇒ 洞谷山永光寺


永光寺裏手の五老峰から門前町の總持寺祖院に至る13里の山道が峨山道です。

この峨山道は、一本の明確な道ということではなく、何本もの道が網の目のように重なっています。
能登半島を南北に結ぶ重要な道であり、その道は峨山禅師の往来以前から修験者(熊野修験者道や石動山修験者道など)によって拓かれた「奥駈け行の道」として成立しておりました。
この道筋は、僧侶以外にも、地域の情報交流の重要な道であり、『能登名跡誌』では、「人しげくして草生えず」と表現されているように、人々の往来も多く賑わっていたようです。

地域の重要な道であり、その伝統を現在にも受けつぐ意味で、峨山道巡行が継続的に行なわれています。

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今年で実に51回目を迎え、参加者は延べ6600人を超えました。

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峨山道巡行参加者の推移をグラフにしてみました。
(平成20年までは年2回開催、平成19年は能登地震のため中止)
コンスタントに参加者が集い、これまで継続開催されているということで、峨山道が地元のみならず幅広く大切にされていることが分かります。



さらに、特に今年2015年は来週5月17日に「トレイルランニング」も開催されることとなりました。
全長 73kmもあるタフなコースですが、参加者は400名を超えています。
(峨山道そのものより少し遠回りするので長いコースです)

コースの特徴
能登半島の丘陵地と地溝帯を縦断するスピードの出やすいコース設定です。
ストイックに攻めるも良し、ロングトレイルを楽しむのも良し。
スタートでは、永光寺の趣ある山門をくぐり、本堂の回廊をとおり抜け、ゴールでは大本山總持寺祖院の七堂伽藍がナイスランを讃えます。

 

■第1回 峨山道トレイルラン

日時 2015年5月17日(日) 午前6時スタート(羽咋市立邑知中学校)
コース 石川県羽咋市『洞谷山永光寺』 ~ 石川県輪島市『大本山總持寺祖院』
種目・距離 トレイルランニング 73km(18歳以上の男・女)
主催 峨山道トレイルラン実行委員会

 

峨山道トレイルランではどのようなドラマが展開されるのでしょうか。

投稿者: kameno 日時: 2015年5月13日 08:58

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