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今晩(12月9日)は、慧可(えか)大和尚の断臂にちなんだ断臂摂心の夜です。
慧可大和尚といえば、国宝の雪舟筆「慧可断臂図」が有名ですね。
雪舟筆 慧可断臂図
(著作権の保護期間が満了しているためパブリックドメインの状態にあります)
昨日12月8日はは成道会。
お釈迦さまが悟りを開かれた日でした。
お釈迦様から代々受継がれてきた仏教の教えは、28代目の菩提達磨大和尚によって中国へ伝えられます。
そして『碧巌録』第一則、『従容録』「達磨廓然」にある梁の武帝との問答の末、嵩山において面壁九年の坐禅を修されました。
後にお釈迦様から29代目、中国の二祖・慧可大和尚となられる神光和尚が、達磨大和尚に再三弟子入りを請うのですが、全く相手にされません。
ついに自らの左肘を切り落とし、その強い意思を示しました。
雪舟筆 慧可断臂図(部分)
Copyright© Kyoto National Museum
この故事になぞらえて断臂摂心が行なわれるようになりました。
曹洞宗には「曹洞宗宗歌」があり、この中にも「雪の夕べに 臂を断ち」と歌われています。
先日の梅花流神奈川県第二宗務所管内奉詠大会の清興において、弦楽四重奏ver.の演奏をいただきました。
歌詞をつけましたので是非ご覧ください。
慧可断臂「雪の夕べに 臂(ひじ)を断(た)ち」は、3:00あたりからです。
お釈迦様の成道や、仏教の教えを伝えて来られた祖師様がたにより、禅の教えに触れることが出来るということを改めて思い、接心の夜を過ごしたいと思います。