鎌倉で一番古い仏像は?

世界遺産登録を目指している鎌倉。
古都だけあって、歴史ある寺院が幾つもあります。

それでは、鎌倉市の寺院に祀られている仏像のうち、一番古い仏像は何処の寺院の仏像かご存知ですか?

鎌倉最古寺、杉本寺の仏像でしょうか?
それとも鎌倉五山の仏像でしょうか?

・・・・・・

正解はこの仏像です。

20130422-01
(写真は『總持寺名宝100選』図録より)

鎌倉市にある寺院の仏像の中で、ダントツに古い仏像です。

鎌倉市指定文化財 観音菩薩立像
実に平安時代後期の藤原様式のものです。

 

どこの寺院に祀られているかというと、曹洞宗の大船観音寺です。
意外ではないですか?

このことを知っている方は、相当の鎌倉ツウです。

大船観音の白衣観音像も穏やかな表情ですが、こちらの観音様の慈悲の表情も印象的ですね。
眺めているだけで幸せになります。

投稿者: kameno 日時: 2013年4月23日 01:27

コメント: 鎌倉で一番古い仏像は?

> 管理人様

なるほど、まだ見たことは無いと思いますが、鎌倉は、やっぱり鎌倉時代以降の仏像ばかりなのでしょうか。

これは、どうしてこちらに収蔵されるに至ったのでしょうか?

投稿者 tenjin95 | 2013年4月23日 04:56

tenjin95様
コメント有難うございます。

>これは、どうしてこちらに収蔵されるに至ったのでしょうか?

大船観音は、その造立が戦争により中断しており、戦後再建に大きな役割を果たしたのが後藤慶太氏です。
大船観音が完工(当時は大船観音協会)した際、後藤氏により所蔵のこの観音像が安置されています。
大船観音寺の歴史をこちらに纏めています。
http://teishoin.net/blog/003645.html

古い観音像であることは判っていましたが、時代が特定され、文化財指定されたのは、つい最近のことです。

投稿者 kameno | 2013年4月23日 07:59

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