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世界遺産登録を目指している鎌倉。
古都だけあって、歴史ある寺院が幾つもあります。
それでは、鎌倉市の寺院に祀られている仏像のうち、一番古い仏像は何処の寺院の仏像かご存知ですか?
鎌倉最古の寺、杉本寺の仏像でしょうか?
それとも鎌倉五山の仏像でしょうか?
・・・・・・
正解はこの仏像です。
鎌倉市にある寺院の仏像の中で、ダントツに古い仏像です。
鎌倉市指定文化財 観音菩薩立像
実に平安時代後期の藤原様式のものです。
どこの寺院に祀られているかというと、曹洞宗の大船観音寺です。
意外ではないですか?
このことを知っている方は、相当の鎌倉ツウです。
大船観音の白衣観音像も穏やかな表情ですが、こちらの観音様の慈悲の表情も印象的ですね。
眺めているだけで幸せになります。
> 管理人様
なるほど、まだ見たことは無いと思いますが、鎌倉は、やっぱり鎌倉時代以降の仏像ばかりなのでしょうか。
これは、どうしてこちらに収蔵されるに至ったのでしょうか?
投稿者 tenjin95 | 2013年4月23日 04:56
tenjin95様
コメント有難うございます。
>これは、どうしてこちらに収蔵されるに至ったのでしょうか?
大船観音は、その造立が戦争により中断しており、戦後再建に大きな役割を果たしたのが後藤慶太氏です。
大船観音が完工(当時は大船観音協会)した際、後藤氏により所蔵のこの観音像が安置されています。
大船観音寺の歴史をこちらに纏めています。
http://teishoin.net/blog/003645.html
古い観音像であることは判っていましたが、時代が特定され、文化財指定されたのは、つい最近のことです。
投稿者 kameno | 2013年4月23日 07:59