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宗務所の役職員研修として、大阪・奈良へ人権研修に参加してまいりました。
人権のふるさとー水平社博物館を訪問した日は、丁度釈尊涅槃の日でありました。
気温がぐっと下がり、雪が降っています。
水平社博物館では、担当のK様より丁寧な館内案内と、その後のフィールドワーク引率と解説をしていただきました。
博物館2階の展示室入口には、阪本清一郎自筆の回想録ノートが展示されています。
このノートの文字から、水平社を生み出し、運動を支えた心の原点を感じとることができます。
水平社博物館正面を流れる川(本馬川)の対岸に西光寺が見えます。その向こうに本馬山。右手に燕神社があります。
西光寺は、水平社の創立者の一人、西光万吉の生家でもあります。
西光寺の周囲には現在住宅はありませんが、かつては38軒(その後軒数は数倍に増えました)もの集落がありました。
しかし、1871(明治4)年の太政官布告による「解放令」は、被差別部落を明治維新後の資本主義経済の枠に組みいれられ貧困と失業をもたらしたのでした。
水平社博物館のファンタビュー・シアターでは、1922年3月22日に京都岡崎公会堂で行われた全国水平社創立大会の様子が上映されています。
その後、水平社は下図のように分岐していきました。
水平社博物館の展示を一通り説明いただき、残りの時間はフィールドワークとなりました。
上写真は、解放令が5万日の日延べをされたという内容を記した碑文です。
2008年9月3日に建立されました。
全体的な位置関係は、水平社博物館・人権のふるさとマップ をご参照ください。
雪の中の研修となりましたが、その分、心に刻まれたものとなりました。