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法事に関する質問で、意外に多いのが「1周忌は1年目なのに、なぜその翌年の2年目に3回忌となるのか?」という質問です。
今日のブログ記事では、そのことを考えてみましょう。
1周忌と3回忌、「周」と「回」というように字が異なっていますね。
それが疑問を解決するポイントとなります。
命日から、季節が(例えば冬にお亡くなりになった方は)春→夏→秋→冬と一年をかけて一巡します。
一巡したところが1周です。
よって、命日から季節が一巡したところで1周忌となります。
これは判りやすいですね。
次に、回忌ですが、これは「回」を数えますから、葬儀の法要を1回目、そこから「1周」ごとに「回」を重ね、1周忌が2回忌、2周忌が3回忌となります。
実に簡単な話で、このように回忌は 「数え」 で数えるから、2年目が3回忌となるのです。
では、なぜ1周忌、3回忌の後は7回忌、13回忌・・・と、3と7の付く年だけ年忌が定められているのかという疑問が沸きますが、その理由は、まずはこちらをご覧ください。
日本には、亡き方を弔い、そしてご祖先様を大切にするという良い習慣が受継がれています。
法要をなぜ営むのかというと、法要における読経の功徳を亡き方に向け、それを回(めぐ)らすということです。
そして亡き方を偲び、その遺徳に感謝し報恩の意を表することを意味します。
この年回法要という節目節目の法要のみにかかわらず、毎年、あるいは毎月の忌日、もっといえば毎日のように、各家庭で普段から親しくご供養されることも大切です。
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ちょうど1か月後に東日本大震災発生から2周年となります。
尊い命を亡くされた多くの方がたの3回忌を迎えようとしております。
曹洞宗では、3月11日に全国寺院に次の呼びかけをしています。
・被災者の追悼並びに被災各地の早期復興を祈願するため、地震発生時刻の午後2時46分に洪鐘を撞く
・三回忌追悼慰霊法要の修行
皆さまとともに、この震災で犠牲になられた方がたの慰霊と一日も早い復興を願い、ご遺族をはじめ、深い悲しみの中にある全ての方の心に寄り添い、追悼を捧げる一日となりますよう願います。