宮戸島・月浜・山根旅館

宮戸島は、松島の島々の一番外洋に位置しています。

松島市の観光地は、松島湾に点在する島々で津波が減衰され、被害が軽減されたとされています。
しかし、その津波をまともに受けたのが、奥松島の島々でした。
宮戸島もそのひとつ。
特に、月浜、室浜は島の東の海岸ですからその被害は甚大なものでした。

震災直後に目の当たりにした光景は表現する言葉も無いほどでした。
(このブログでは震災直後の月浜の写真は掲載しておりません、ご諒承ください)

震災から1年3ヶ月あまり。
月浜は瓦礫がすっかり片付けられており、美しさを取り戻しつつある砂浜には静かな波が打ち寄せていました。
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空き地となっている場所には、民宿を中心とした集落がありました。

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月浜の入り口には、案内図が震災前そのままに掲げられています。
この地区の方々は、現在、小高い丘に建てられた仮設住宅で過ごされています。
けれども、復旧復興にむけて歩みを進めています。

 

月浜の民宿のうち、「山根」さん(上のパノラマ写真中央部の3階建ての旅館)が営業を開始したということで、今回の旅程の宿泊場所とさせていただきました。
民宿の直ぐ隣が月浜地区の仮設住宅の建てられている場所になっているのですが、皆さん歓迎してくださいました。

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食事は、三陸の海の恵みがふんだんに盛り込まれているものです。
松島湾の牡蠣(この冬に捕れたものを冷凍していたもの)、三陸の身の厚い牡蠣、里浜のアサリ、油の乗ったカマ、刺身、ワカメなどなど。
海の幸を堪能いたしました。
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お世話になった山根の女将さんと。
津波は、この建物の一階部分の天井まで襲い、看板は波に攫われてしまったままの状態です。
幸いなことに建物自体は残ったため、内部を徹底的に修復して、再開にこぎつけました。

これから、海水浴シーズンを迎えます。
旅館の目の前は綺麗に片付けられ美しさを取り戻した砂浜です。

宮戸島・月浜にかぎらず、これから宿泊施設も順次再開していくことでしょう。
観光で訪れてくれることが何より嬉しいと話されていました。
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私たちが宿泊した部屋の脇では、燕がさかんに巣の補強を行なっていました。

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翌日やってくる台風をきちんと解っているのでしょう。
動物の能力は凄いものです。

投稿者: kameno 日時: 2012年6月19日 08:32

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