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早いもので、今年も一週間が過ぎました。
お正月行事も一段落し、今日は一休みの七草の日です。
起源を辿ると、古来中国で行われていた正月七日の「七種菜羹」(七種類の野菜を入れた羹を食べて、無病息災を願う)がその源流にありそうです。
日本に伝わり、平安期に行われていた、米・粟・黍・稗・みの・胡麻・小豆の七種の穀物を粥に入れる、七穀粥と結びつき、春先に採れる野菜を入れるようになったようです。
春の七草は、
「芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種」 『河海抄』(1362年)
芹(せり=セリ)
薺(なずな=ペンペン草)
御形(ごぎょう=ハハコグサ)
繁縷(はこべら=ハコベ
仏の座(ほとけのざ=コオニタビラコ)
菘(すずな=かぶ)
蘿蔔(すずしろ=大根)
となっていて、特に仏の座がなかなか見つからなかったのですが、最近は、七草セットが売られていますのでとても便利ですね。
正月三が日はおせち料理や檀家さんにお出しした料理の残り、それらを利用したお雑煮などの食事が続きました。
新年から一週間目に、このようなやさしい食事で胃を休ませてくれる、古来からの知恵です。
今朝のお粥は、七草のうち境内で収穫されたもの(かぶと大根、セリ)に、小松菜を加えで作りました。
かぶや大根は、アミラーゼを豊富に含み、消化を助けますし、セリ・ナズナなどは整腸作用があります。
また、小松菜はこの時期旬を迎え、カルシウムはほうれん草の約5倍、ビタミン類やカロチンも豊富に含んでいます。
今日は親戚廻りを行いますので、巻き寿司も作りました。
お米の断面が美しいですね。