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以前書いた 多言語マニュアルを の続き記事。
日本の家電製品は日本語表記ばかりで、スイッチ類も使いやすいように配置されていないと感じます。
外国人向けのゲストハウスに設置している家電は、出来る限りユニバーサルデザインのものを使いたいのですが、そのような製品は皆無に等しいのです。
仕方が無いので、以前の記事のように、英語に翻訳した説明書をわざわざ作成してパネルの隣に張ったりして対処しています。
各部屋に設置しているエアコンのリモコンは
こんな感じです。
やはり、日本語表記ばかり。また、現在「冷房」モードなのか「ドライ」なのか「暖房」なのか、漢字が読めなければまったく理解できないでしょう。
ボタンも「入/切」温度上下は形と色でなんとなく判ると思いますが、それ以外のボタンは形も色一緒。ボタンの説明も漢字のみ。
外国人ばかりか日本人の年配の方にも分かり辛いのではないかと思います。
はっきり言って不親切極まりありません。
そこで、いろいろと探してみると、ネット販売でユニバーサルデザインのエアコンのリモコンを見つけました。
「各社共通1000種対応 エアコン用ユニバーサルマルチリモコン」
世界中のほとんどのエアコンに対応しているようです。
値段も破格の550円。
液晶画面の表示も大きく、しかも各モードが「マーク」で表示されますので感覚的にわかりやすく出来ています。
純正リモコンには無い機能もあります。
時計機能も嬉しいですし、なんと懐中電灯にもなります!
こういう痒いところに手が届く、そして使う人のために必要な設計をするというのは、元々日本人の得意とするところだったのではないかと思います。
なぜ、今の日本企業はこういうことが出来ないのでしょうか。
法務省入国管理局の統計によると、日本における外国人登録者数は、平成22(2010)年末で213万4151人、総人口に占める割合は1.67%となっています。
少なからずある需要に対し家電の設計をして欲しいものです。
また、アジアなどの新興国における家電市場も、いわゆる「ボリュームゾーン」に向けた展開をしていかないと、他の国々から置いていかれる、取り残されるということになるでしょう。
日本企業に奮起をお願いしたいところです。
ツィターボタンが設置されましたが、できればFBボタンもつけていただけると有難いと思います。
仰る通り、近頃の(特にエアコン)のリモコンはよく解りません。エアコンを使用するのは年間に数回なので、なおさら使おうと思うときに戸惑います。
投稿者 うさじい | 2011年9月20日 03:21
普及の先導役
少なくとも1970年代頃には新しい品物が普及するには、ある程度の時間をかけて、それを普及させる先導層のようなものがあったように思います。
一例として船舶の航海計器などは70トンから200トン級の船舶が普及の先導役のような役割を果たしているといわわれていました。その間に製造者は、より使いやすい製品の開発に力を注ぎ、人間工学的な面でも細かく考慮されていたように思います。つまり、時間がゆっくりと流れていました。
ところが今ではコンピュータの基本ソフトで代表されるように普及のスピードが速く、ユーザーからの要望など殆ど構われることなく一方的に新製品が生み出されています。ましてや人間の性向とか人間工学などまるで無視されたかのような状況だと思います。
これだけ多くのシステムソフトが出来上がっているのですから、これらを上手くプログラミングすることによって、単に使いやすさとか便利さだけではなく、長期的な観点からの全般的なシステム設計が開発されることを望んでいます。これは伝統的にモノづくりの得意な日本人が活躍できる分野でもあると思うのです。
投稿者 zazen256 | 2011年9月20日 04:27
うさじいさま
>ツィターボタンが設置されましたが、できればFBボタンもつけていただけると有難いと思います。
ツィターボタンは試しに設置してみました。FBの方はまずはFBページを作ってから検討します。
Google+の動向も見極めたいところです。
季節ものの家電のリモコンは特に直感的に使えるように配慮して欲しいところですね。
zazen256さま
新製品が出されるサイクルが早すぎて、企業もユーザーもついていけないのだと思います。
使う側のことを考えた、だれもが長く使える製品が多く出されると良いと思うのですが、企業側はターゲットを日本国内のみに絞るとサイクルを短くしないと利潤が取れないと考えるようです。
ターゲットを世界全体に向けることにより、このあたりも変わってくるものと期待します。
投稿者 kameno | 2011年9月21日 09:49