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小学校中学年では、新しい学習要領に基づいて地域の歴史を学んでいます。
明治維新以降の神奈川県の重要な産業の一つとして、養蚕が挙げられます。
永野地区でも、かつて養蚕がさかんに行われていました。
⇒関連ブログ記事 神奈川県から養蚕農家が消える
授業でも実際にかいこを飼育しています。
そして、それぞれ自宅へ持ち帰って育てています。
昨日まではものすごい食欲で桑の葉をひたすら食べ続けていましたが、今日、絹の糸を出し始めました。
器用に糸を張っています。
みるみるうちに繭の形になってきました。
キラキラと七色に輝く美しい糸です。
日本の伝統文化の中には絹の文化が深く深く根付いています。
また、明治維新以降、日本の産業は絹産業を中心に進展していきました。
昨日のブログ記事でも指摘しましたが、日本人は伝統的な文化を簡単に捨ててしまいがちです。
改めて地域の歴史と文化を体験して学ぶ形の学習方法は進めていって欲しいと思います。
来日してから常に感じてきたのが、養蚕を含め伝統的な文化をどんどん捨てていく日本の姿だ。
消費面だけを重視し、その製品がどのような資源から生まれてきたかを考えない生活の在り方に疑問を感じてきた。
「生糸が虫から生まれてくることを知らない日本人もいる」
(神奈川県で消え行く養蚕を守るブライアン・ホワイトヘッドさんのことばより)
巡回中は大変お世話になりました。
こどもの頃、福島県の母の実家の近くの養蚕農家に行き、
「おかいこさま」を見せてもらったことがあります。
僧侶も衣を通して蚕とつながっていますね。
由比ヶ浜の写真等ブログにアップしました。
投稿者 袋田の住職 | 2011年6月25日 19:53
袋田の住職さま
この度はお疲れ様でございます。
日本の近代化を支えた養蚕ですが、「おかいこさま」という呼び方一つにしても日本人が蚕を大切に扱ってきたことがよくわかります。
※検定の日には既にドイツに出国していますので、ご一緒することができず、申し訳ありません。巡回本当にお世話になりました。
投稿者 kameno | 2011年6月25日 23:56