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ここのところ、ガソリン価格が下落傾向にあります。
昨日横浜市内で給油した時は@137円でした。
一時期は160円台となり、さらに震災での供給不足によりどうなることか心配していましたが、ガソリンに限っては、今後これから述べる理由によりさらなる安定供給と低価格化が見込まれます。
東日本大震災直後は、国内原油処理能力(1日あたり450万バレル)の約30%が稼働停止となってしまいました。
原油の緊急輸入、被災しなかった地域の製油所の稼働率の引上げ、備蓄日数の引下げににより、原油製品の生産に関しては余裕が生じつつあります。
稼動停止となっていた内の半数以上が既に回復し、これからも逐次製油所の復旧が進んでいくでしょう。
ガソリンの安定供給につながるもう一つの要因は、この夏に向けて火力発電所のフル稼働に伴う重油需要量の増大です。
電力不足を補うためにガスタービン発電や火力発電所の増強など緊急的に電力供給源を確保しなければなりません。
火力発電は、燃料として重油を使用します。
その重油を確保するために原油から重油のみを精製することはできません。
伴って、さまざまな副産物が生じます。
(図は石油情報センターより引用)
LPガス、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料、トラックやバスなどの軽油、アスファルトの原料となる残油などが副産物として生じていくわけです。
これらの副産物は、震災復興のために必要なものでもあります。
石油消費が増加して、結果としてCO2排出量が増大する、これは今後2-3年間に限っては震災からの復興という免罪符の下に許してもらうしかないですね。
さらに、円高の影響もあり、ガソリン価格はさらに下落していくことでしょう。
個人的にはガソリン価格は今年夏には120円位になるのではないかと考えています。
車の使用者としては嬉しいことでしょうけれど、復興税としての消費税増税が論議されるのであれば、それと併せてガソリン価格下落分を(被災地以外の場所で)復興税として徴収するということを検討してもよいのではないでしょうか。
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