« Sangha Gathering in Teishoin | 最新記事 | 三陸沖・茨城・長野を震源とする地震が多発 »
3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする国内観測史上最大のM8.8の地震が発生し、宮城県北部では震度7を観測する大きな揺れとなりました。
さらに3時15分にもM7.3の余震、引続き茨城県南部で震度6弱を観測する地震と、多発的に大きな地震が起きています。
この地震の影響で仙台新港には高さ10mの津波が押し寄せた他、北海道から沖縄県まで広い範囲に津波が押し寄せました。
これら地震の揺れと津波の引き起こした被害はどれほど甚大なものであるか把握すら出来ない状況となっています。
被災されました皆様には心からお見舞い申し上げ、亡くなられた方には弔意を表します。
今回の地震が発生した時に真っ先に頭に浮かんだのは、地震発生の一週間前、3月4日に52頭ものイルカが茨城県の砂浜に打上げられたニュースです。
(写真は毎日新聞より引用:砂浜に打ち上げられたイルカに海水をかける地元住民ら=茨城県鹿嶋市の下津海水浴場で2011年3月5日)
これだけ巨大な地震が発生するまでには、海底プレートに(私たち人間に感じることが出来るよりも遥かに微かな)何らかの兆候があったのだろうと推測されます。
当時、専門家のは、何らかの病原菌により引き起こされた行動ではないか?という可能性を軸に原因を調査していくという報道でありました。
しかし、(これはあくまでも私個人の推測ですが)イルカのこのような集団行動が大地震の予兆であったと誰が予測したでしょうか。
日本では、地震発生を初期微動発生から数秒後に地震が起こるであろうという予報システムは最近整備され運用されるようになりました。
しかし、数日後に地震が起きるであろうということを予測するまでには至っていませんし、同時多発的に地震が発生した場合には正確に機能しないことが懸念されます。
今後、動物の持つ能力が解明され、地震予知がより適切に行われるようになれば、地震被害を食い止める大きな役割を果たすことになるでしょう。
この分野での研究が進むことを期待します。
ただただ、「後になって思えば」という事ばかりで、大自然の中で人間の力が如何に微小なものであるか、ということを思い知らされるばかりです。