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2日午後0時35分ごろ、神奈川県箱根町塔之沢の国道1号で、箱根駅伝に出場中の国学院大の監督らを乗せた乗用車が沿道左側にいた観客と接触、50代の男性3人がいずれも足に軽傷を負った。
県警小田原署によると、現場は片側1車線の緩い右カーブ。男性運転手は「反対車線の沿道から応援している観客が飛び出してくる気配があったので、とっさに左にハンドルを切ったら、ぶつかってしまった」と話しているという。
現場は往路第5区の千歳橋付近。箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟によると、車は運営管理車と呼ばれ、選手や沿道の安全管理のため各校1台ずつ配置されている。
(毎日新聞2011/1/3)
箱根駅伝は年々沿道で応援する方が増えてきてることを実感します。
歩道一杯に人が溢れる場所もあり、大会運営者や警察、ボランティアの皆さんたちの大変な尽力によって選手たちが安全に競技できる環境が作られています。
それでも、毎年様々なアクシデントが発生しています。
今年は、安全管理を行うべき運営管理車が沿道に突っ込んでしまうという事故が発生してしまいました。
幸いにも競技自体に影響は無かったのですが、報道にあるように、「反対車線の沿道から応援している観客が飛び出してくる気配があった」ということが真実であれば、飛び出した観客も咎められるべきでしょう。
いずれにせよ、巻き込まれた50代の男性3人は本当に災難でした。
昨年(2010年)は箱根山下りの6区で山梨学院と併走していた中央大学の山下選手が、恵明学園前の下りカーブで、コースに飛び出した沿道ファンの旗を避けようとして転倒、その先の観客の中に突っ込んでしまうというアクシデントもありました。
山下選手は冷静に競技に戻り、なんとか襷を繋いだものの、走り終えた山下選手の靴は血だらけでした。
少し前では、1987年(箱根駅伝の全国中継が始まった年)に最終10区で順天堂大学の工藤選手が、道路上に興奮して飛び出してきたファンと接触し転倒するという事件も発生しています。
2008年、私が応援に行った2区ではこのような光景を目の当たりにしました。
よく見ると、旗の先が首に当たりそうです。
これは本当に危ない。
選手にとって迷惑この上ないでしょう。
皮肉なことに、この旗は駒澤大学の応援旗です。
応援する際には必ず歩道縁石よりはみ出さず、旗も選手に向けて振っては決していけません。
沿道での応援は選手たちにとっては大きな励みになることは確かです。
しかし、走っている選手の邪魔になったり、競技を妨げることがあっては決してなりません。
(1)応援する場所選び
これは大事なポイントです。まずは選手たちが右カーブを走った先の沿道がベストです。
図で示すと右のような感じです。選手が左から右に走るとすると、赤●がベストポジション。
ガードレールがあると尚良いです。前にはみだして応援する観衆もありません。
望遠(300mm)で撮影すると上の宇賀地選手の写真のように正面からの姿を撮ることができます。
同じ地点で撮った焦点距離50㎜相当の写真↓を比べると、どのような場所で撮影した写真なのかよく判ると思います。
(2)なるべく簡潔に
カメラはEos-kiss とタムロンの28-300mmレンズを使っています。
これがあれば充分です。
三脚や脚立は他の方に迷惑となるので使わないほうがよいでしょう。
(3)たまには少し下のアングルから
足の筋肉、フォームがよく判ります。
応援の旗が撮影の邪魔にならないこともメリットです。
(4)横からの姿もなかなか良い
走る姿を横から眺めることが出来るのが沿道での応援の醍醐味です。
テレビ中継ではなかなか見ることが出来ません。
選手たちの走る勢いも感じられます。
この写真↓は昨年、総合優勝目前の東洋大学です。
沿道の応援の様子も一緒に写すことができました。
いずれにしても、撮影は最低限度にして、応援を主にすることも大切ですね。
選手たちの頑張りを思いっきり応援したいものです。