サフランとミャンマー総選挙

茶室裏庭のサフランが満開となりました。
例年よりもたくさんの花が咲いています。

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薄紫の花の中に臙脂色の雄蕊が三本。
そのコントラストが印象的です。

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この雄蕊は後で収穫した後、乾燥させて香辛料として使います。
サフランライスやパエリアの鮮やかな黄色は、このサフランの雄蕊によるものです。



さて、今日はミャンマー(ビルマ)で20年ぶりの総選挙が行なわれます。
20年前の総選挙では、1962年以来半世紀にも及ぶ軍事政権に対してミ民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝したにも関らず、軍事政権が居座りました。
何のための総選挙だったのでしょうか・・・

2007年のミャンマーの軍事政権に対する僧侶や市民らの抗議デモのことを「サフラン革命」というように表現する報道が目立ちました。
「サフランの雌蕊色の法衣」ということで名づけられた呼称です。
サフランの雄蕊の色とミャンマー僧侶の衣の色は良く似ています。
ただし、ミャンマーではサフラン革命とは言わず、「黄金革命」と表現するそうです。

 


今日行なわれる(行われている)総選挙では、連邦議会と地方議会の1163議席を決める選挙です。
但し、軍人固定枠として、4分の1は既に軍政側に割り当てられています。

残りの4分の3の1163議席を巡って、37政党3071、無所属82人が立候補しています。
うち、軍政側は、軍政幹部を抱える連邦団結発展党(USDP)から1135人、旧軍政の国民統一党(NUP)から980人を擁立。それだけで2000人を超えています。

対し、民主化勢力はNLDから分離した国民民主勢力(NDF)が約160人程度に留まり、ミャンマー民主党と合わせても260人程度となっています。
アウン・サン・スー・チー氏は自宅軟禁を強いられ、NLDは今年5月に解党、今回の総選挙へ公式な参加はありません。


軍政側は、選挙監視団、外国メディアの入国を完全に禁止しており、事実上軍政主導で総選挙が行なわれます。
残念ながら総選挙を行なう前から結果は明らかです。

民主化が遠のくミャンマーは、今後どのようになっていくのでしょうか。


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投稿者: kameno 日時: 2010年11月 7日 09:51

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