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大船駅西口にほど近い丘の上から街を見まもる大船観音は、大船の街の至るところから拝むことが出来ます。
街の至るところ・・・
では具体的にどの範囲から大船観音を望むことができるのでしょうか。
逆に考えると、これは 大船の街をみまもる観音様 の記事で作成した 大船観音・白衣観音様頭上からの360度パノラマ でどこまで展望できるかということでもあります。
フリーソフト、カシミール3Dには「可視マップ」機能がありますので実際に計算してみました。
大船観音の場所は日本高密メッシュ標高データによると標高43m。
これに観音像の高さ25mをプラスして、68mのポイントがどの範囲から見えるかを計算します。
つまり、大船観音の頭の一部でも見える範囲です。
赤い部分が大船観音が見える範囲として計算できました。
大船駅の周辺は柏尾川に刻まれた起伏に富んだ地形ではありますが、かなり広い範囲で見えていることが判ります。
計算範囲をさらに広げていくと、富士山の山頂や東斜面はもとより、
何と何と中禅寺湖の北側や、南アルプスからからも理論上大船観音の頭を望めることがわかりました。
北側の可視限界は、高薙山山頂(標高2180m):大船観音より北に165km
西側の可視限界は、東岳(悪沢岳・標高3141m):大船観音より西北西に123km
であります。
■見通し判定
尤も、観音様は多くの人々の救済を求める「声を観て」救済に赴く訳でありますから、人間の目線での「可視」「不可視」などは意味のないものかも知れませんね。