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今月10日に発売された『トイレの神様』がちょっとした反響を呼んでいます。
植村花菜さんの、小学生の頃おばあちゃんと暮らしていた実体験を元に実体験を元に書き下ろられた曲です。
おばあちゃんからプレゼントされた
トイレには それはそれはキレイな 女神様がいるんやで
という言葉が印象的です。
きっと、2010年を代表する曲の1つになるのではないでしょうか。
余談
お寺にも烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という『トイレの神様』がいらっしゃいます。
インドの火の神アグニが元であるとされ、大威力烏枢瑟摩明王経などにも説かれています。
禅寺では、トイレのことを東司(とうす)といいます。
その東司を守護しているのが烏枢沙摩明王なのです。
曹洞宗の開祖、道元禅師の著された『正法眼蔵』にも東司で用を足す際の心得、作法が詳細に記されています。
両辺を汚すことなかれ 前後にそましむることなかれ 『正法眼蔵』「洗浄」
東司も修行道場・七堂伽藍の1つであり、ここを大切に使用し、清浄に保つことも修行であるのです。
次のような川柳を掲げているお寺様もありました。
急ぐとも 外にこぼすな 玉の露 吉野の花も散れば見苦し急ぐとも、心静かに手を添えて、外に漏らすな松茸の露 (詠み人知らず)
修行道場を訪ねた際には、是非『トイレの神様』を探してみてください。