スパゲッティー状態からの解放

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いったい家の中に何種類のACアダプタがあるのだろう・・・・
電化製品を一つ買うたびに一つづつ増えていく状態ですね・

そもそも家庭に引かれる電力線は交流ですので、通常の電器機器に使用する場合は整流して直流にする必要があります。
その役割をACアダプタが担っています。

しかしながら、機器によって要求する電圧や電流が異なるために、その組合せ毎にそれぞれ固有のACアダプタが必要になるわけです。
安全のために、ご丁寧に誤って差し込むことが無いようにプラグの形状も固有のものとなっています。

逆に言うと、ACアダプタが無いと電器機器が使用できない訳で、このACアダプタの保管、管理、整理に頭を悩ませることとなります。
この電気コードがよく絡まるんですよね。
本当に困ったものです。

これを解決するために出力電圧・容量を変更できるマルチACアダプタのようなものも販売されていますが、プラグ先端部分の形状、電圧、電流が同じでもプラスマイナスの極性が異なったりして、よくよく留意して使用しないと誤作動や故障の原因となってしまいます。

せめて、電器機器メーカーで話し合いをして電圧、電流、プラグ極性、プラグ形状を数種類に統一していただくことは出来ないのでしょうか。

 


さて、この状況が将来的には改善されるかも・・・・という話題を2点。


まずは昨日のニュースから。


携帯に便利!手のひらサイズ燃料電池、国内初の商品化

東芝は7日、外出先で携帯電話や携帯音楽プレーヤーの充電が容易にできる手のひらサイズの小型燃料電池を、国内で初めて商品化することを明らかにした。
4月にも売り出す方針で、近く発表する。
コンセントがない外出先で携帯電話を充電する場合、現在は乾電池式の充電器につなげるのが一般的だが、時間がかかる上、フル充電できないケースも多い。東芝の燃料電池を使った充電器であれば、家庭のコンセントにつなぐのとほぼ同じ時間で充電でき、燃料として使うメタノールが満タンであれば、4、5回のフル充電が可能だ。
発売当初の価格は2?3万円となる見通しで、将来的には1万円以下に引き下げる方向だ。別売りのメタノールを注入すれば、繰り返し利用できる。
東芝は2009年度中に、さらに小型化した燃料電池をノートパソコンや携帯電話に内蔵し、商品化する計画だ。
燃料電池は、水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する仕組み。元のエネルギーの90%以上を電気や熱として活用でき、温室効果ガスの削減効果が大きいと期待されている。
家庭用や自動車用の大型電池はすでに商品化されており、小型電池も東芝のほか日立製作所やパナソニックなどが開発中だ。民間調査会社の富士経済は、小型燃料電池の国内市場が20年度に145億円程度に拡大すると予想している。
(読売新聞 2009/3/7)




これはかなり期待度大です。

電池には一次電池二次電池、そして燃料電池などの種類がありますが


一次電池=使い切り。乾電池など。
二次電池=充電可能。リチウムイオン電池や鉛蓄電池など。

燃料電池は、一次電池のように電気がなくなれば終わりというものでも、二次電池のように充電しなければくり返し使えないというものでものなく、燃料を供給することによりいつまでも電気を生み出すことのできる電池です。


燃料電池の燃料は「水素」と「酸素」です。

直接メタノール型燃料電池の場合
 燃料極でメタノールと水から水素イオンと二酸化炭素を生成。  CH3OH + H2O → CO2 + 6H+ + 6e-
 空気極では、水素イオンと酸素が反応して電気エネルギーと水を生成する。  3/2O2 + 6H+ + 6e- → 3H2O
 ★全体として CH3OH + 3/2O2 → CO2 + 2H2O


燃料電池は

1) 環境に優しい
2) 高い発電効率
3) 総合効率が高い
4) 多種類の燃料が利用できる

という多くのメリットがあります。


詳しくは
わかる!燃料電池(NEDO)
燃料電池とは(東芝)


外で使うことの多い携帯電話やノート型パソコンは、電池の使用時間がどれほどかということが使用感に大きく影響します。
二次電池であるリチウムイオン電池は改良を重ねられ、使用時間も充電可能回数も伸びています。
しかし、それもほぼ限界まてきているようです。

燃料電池は、これらを抜本的に解決するものです。
冒頭に述べたACアダプタも不要となります。

燃料電池の源となる「水素」と「酸素」はさまざまなものから発生させることが出来ますが、モバイル機器で期待されているものはメタノールです。
数年後には目薬の容器のようなものでメタノールを持ち歩いたり、コンビニなどで売られたりということが常識になることでしょう。



その2は電磁波を利用した非接触型の充電パッドです。


PDAや携帯電話を置くだけで充電ができるパッド

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英スプラッシュパワーは、携帯電話やデジカメ、PDAなどモバイル機器向けのワイヤレス充電器「スプラッシュパッド」を発表した。発売は2006年中を予定する。10月4日から開催される「CEATEC JAPAN 2005」に製品が展示される。
 今回開発されたのは、携帯電話やデジカメなどモバイル機器をパッドに置くだけでバッテリーの充電ができるというもの。1つの機器が充電できる「シングル・スプラッシュパッド」と同時に複数の機器が充電できる「マルチ・スプラッシュパッド」がラインナップされる。
 携帯機器側にレシーバーモジュールを内蔵することで、パッド上で充電が可能になる仕組みで、同社はレシーバモジュールやスプラッシュパッドをメーカーにOEM供給していきたい考え。また、既存の機器に接続して使う外付けアダプタも発売する予定で、NTTドコモのFOMAやアップルのiPodに対応した製品が予定されているという。
 価格はマルチ・スプラッシュパッドが約150?200ドル、シングル・スプラッシュパッドが約30?40ドル、レシーバーモジュールが約7ドル、アダプタが約15?20ドル程度を予定しているという。



こちらも製品化されたら便利になるでしょう。
ただし技術的には直ぐにでも出来そうですが、電磁波を使用するわけですから電磁波の人体に与える影響や安全性の問題を充分に検証していただかなければなりません。


いくつものACアダプタが部屋に散乱したり,ACアダプタを携行したり・・・・という呪縛から解ける日が早くやってくることを期待します。

投稿者: kameno 日時: 2009年3月 8日 08:15

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