チベット暦カレンダー

先日、チベット暦のカレンダーを入手することができました。
日本で入手できることに、まず感激です。
カレンダーはA2版の大きさで、インドにあるチベット亡命政府・ダラムサラにおいて印刷されたもの。


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チベット暦(チベットれき)は太陰太陽暦であり、即ち1年がそれぞれ新月より始まる12乃至13の太陰月よりなる。閏月は約3年毎に挿入されて季節のズレが調節される。固有の月名はなく、単に一月から十二月までの番号で表わされる。正月はロサルと呼ばれる。日付はティティによって決まり、欠日や余日がある。 日本と同様の十干十二支が各年に当てはめられている。十干は火・土・金・水・木の五行に基づいているが、それぞれの陰陽は兄弟ではなく雌雄で表わされる。例えば「地の雄龍」(戊辰)の年の次は「地の牝蛇」(己巳)の年、その次は「金の雄馬」(庚午)の年である。この性別は十二支から予測できるため省略することができる。 (Wikipedia)

今年は「地のねずみ」=Earth-mouse yearですので、大きなねずみの絵が描かれています。
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太陰太陽暦ですので、月の満ち欠けも一目瞭然。
カレンダーの一行(1か月)が新月から始まって、○満月が真ん中になり、●新月で終ります。
一年の始まりは、基本的に2月の新月の月の出の日の瞬間を含む日ですから、今年は2月7日。
それにしても、

チベット式太陽暦と実際の太陰年、太陽年を一致させ、さらに不吉な日を取り除くための複雑な調節法のために、その年のカレンダーを有していない限り、チベット暦の日付を西洋暦の日付に換算するのは不可能である。翌年のチベット暦のカレンダーは政府の占星官によって毎年の年末までに用意される。政府の占星官は削除すべき日、2度重ねるべき日を決定し、閏月を挿入すべき年ならばその閏月をどこに割り込ませるかも定める。それだけの手続きを経てようやく来るべき年のカレンダーが作られるのである。それゆえチベット人は占星官が算出するまで次の年のカレンダーがどのような形になるか正確に知ることができないのである。(ダライラマ法王日本代表部事務所)

ということで、年末にならないと来年のカレンダーがわからないというのは面白いですね。
まあ、日本でも、再来年の春分の日、秋分の日は決まっていない訳ですし、祝日法は随時改正される可能性があるので、カレンダー印刷業界の苦労は大なり小なりどこも同じですね、きっと。


 
同時に入手できた手帳はさらに実用的です。
A6版のコンパクトサイズ。

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事細かに記念日や、その日の吉凶などが記してあります。

チベット語で記載されているのですが、記号で書かれているために何となくわかると思います。
一応凡例とその内容(kameno直訳)をご紹介します。

20080820-04.jpg ○ 満月
● 新月
注意すべき日
注意すべき日
懺悔をし、身を清める日
Naga Pujaの日
人を招待したり接待してはダメ
新しい事業を始めるのはダメ
誕生日を祝うのはダメ
戦を始めるのはダメ
親類縁者との宴会はダメ
新築や引越しはダメ
結婚式はダメ
葬儀はダメ
△供物をおそなえするのはダメ
□重要な会議など全ての活動は不吉


 
日本では、「友引」という、意味の無い語呂合わせで葬儀を忌み嫌う日が設けられていますが、チベット暦ではさらに明確な意味づけがなさているのですね。

この手帳は手ごろなサイズで実用的なので、日常的に使用していこうと考えています。



■関連リンク
暦と占星術 - ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

投稿者: kameno 日時: 2008年8月20日 09:33

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