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曹洞宗の国際布教を支援する SOTO禅インターナショナル では、毎年両大本山を会場として講演会を主催しています。
16日、大本山總持寺において、午後2時より、晩課終わって引続き学科として、修行僧・一般を対象に開催されました。
6月16日(月) 大本山總持寺 14:00? ・・・案内状はこちら
演題 "Bukkyo Tozen and Hybrid Japan: American and Japanese Buddhism in a Global Age"
『仏教東漸とハイブリッドジャパン:国際時代の日米仏教』
講師 ダンカン隆賢ウィリアムス先生(カリフォルニア大学バークレー校准教授)
場所 大本山總持寺 三松閣 4階大講堂
開式に先立ち、国際布教師・関係者物故者法要が営まれました。
導師 盛田後堂老師
後堂老師よりご挨拶のことばをいただき、SZI会長挨拶、講演という流れで行われました。
■後堂老師御挨拶概要
このたびダンカン先生をお迎えし、このような講演会が開催されますことに、福島会長初め事務局のみなさまに対して心よりお礼申しあげます。
ダンカン先生はアメリカにて博士号を取得され、日本の仏教を教えていらっしゃる、その視点で本日ご講演いただきます。
雲納さんのなかにも、このような役目で活躍する人もでてくるでしょう。
總持寺は、97年前に石川県能登から横浜に禅の国際化をめざし移ってきました。その意味でもこの講演は大きな意味があります。
先日は傳光会摂心がありました。必ずといっていいほど外国からの参加もいただいています。
海外から関心が高いぶん、それに応えることができるよう、ある人曰く「日本仏教は幕が降りていた」といわれないように心して拝聴いただきたいと思います。
■福島会長挨拶概要まず初めに監院老師御遷化の報に接し心から弔意を表します。
講演会が開催できますことを御本山の皆さまに心から感謝します。
昨今社会参加型の仏教という言葉が使われています。英語ではエンゲージドブッディズム、いわば行動型の仏教です。
このことばは、ティクナットハンにより1950-60年代に唱えられました。世界の仏教者といえば、ダライラマ、そしてティクナットハンといわれるように世界中から大きな支持を得ています。
SZIでもお招きしたことがあります。
エンゲージドは関わるということ、参加するということです。自然、地域、社会などなど取巻く全てとの関わりを大事にする中で行動する仏教が起ってきたわけです。
今年15周年を迎えるSZIでも世界で活躍し行動、実践している僧侶を紹介していくことを予定しています。
皆さまのお手元に海外寺院ガイドが配布されていますが、世界には多くの寺院があることを知って欲しいと思いますし、これからの曹洞宗を担う人材ですから、是非ともグローバルリーダーとして、そして地元に戻った時には地域のリーダーとして活躍していただきたいと思います。
さて、講師をおつとめいただきました ダンカン隆賢ウィリアムス先生は、お名前からわかるように日本の寺院(曹洞宗)で得度を受けられています。
カリフォルニア大学バークレー校では日本仏教を研究され、様々な研究機関の役職に着かれております。
今回の講義においては、海外に約100か寺ある曹洞宗寺院の広がりを、特にアメリカの仏教を中心に「仏教東漸」「ハイブリッド」という2つのキーワードを元にわかりやすいご講義をいただきました。
本年はSOTO禅インターナショナル15周年記念事業の一つとして、海外寺院を一覧で紹介するブックレット、『海外寺院ガイド』が発行されました。
このブックレットが補助資料として配布され、事例が紹介されるたびに海外寺院の情報をその場で得られることができますので、講義の内容を、より実感をもって聞いていただけたのではないかと思います。
一般の方も修行僧と同じ場を共有して聴講しました。
とても充実した内容の講義でした。それは、質疑応答が予定時間をかなりオーバーするほどなされたことからも窺い知れます。
そして、海外の寺院を志す方々が何人も出始めているということ。
ダンカン先生は講義の中で、「海外では日本からの僧侶が求められている」と力強く話されていました。
これからの人材が育っていくきっかけになってくれれば、こんなにうれしいことはありません。
講義の内容につきましては、20日に福井・大本山永平寺で開催される講演会を待ってからアップしていく予定です。
また、その日の夕刻、講師先生を囲んでスタッフで19日に開催されるシンポジウムの打合せを行った際にも、建設的な論議が交わされました。
今年から来年に掛けて、面白い事業がたくさん控えています。これからが楽しみです。
19日のシンポジウムにおいては、奈良康明先生の基調講演、そして世界各地で実践活躍する国際布教師をお招きし、ダンカン隆賢ウィリアムス先生のコーディネートによるシンポジウムが予定されています。
シンポジウムでのテーマを挙げるとすれば、「実践」です。
一つひとつのアイデアを実践に移す足がかり、原動力をもたらすシンポジウムになるよう準備を進めております。
みなさまのお越しをお待ちしております。
■シンポジウム案内記事はこちら
今この情報を拝見しました。
10年ほど前から禅に興味のある夫に是非聞かせたかったです! 英語でこのようなお話を日本で聴ける機会が案外ないので、機会を逃して残念でした? 来年は是非!
投稿者 asami | 2008年6月24日 15:40
asamiさん
15周年シンポジウムと併せて、どちらも残念でした。
これまでに開催された講演会については当会会報にて随時ご報告いたしますので、そちらをご参照下さい。
大本山での講演会は毎年行っています。また、2月ごろには東京グランドホテルでの講演会も行います。そのときは、是非!
投稿者 kameno | 2008年6月25日 11:55