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これらは、蟻の巣の入口です。(コメントで蟻ではなくハナバチとの指摘をいただきました。蟻→ハナバチに訂正します)
地下を掘り進んだ際に発生する土を、入口の周囲に置いていくために、このような形状になります。
これはこれで重要な意味があります。
その一つが、降雨の際に水が穴に流入しないということです。
よーく観察すると、穴の一つひとつに番人の蟻が常に外の様子を伺っています。
もちろん外敵の侵入を常に警戒しているということもありますが、この季節で一番重要な役割は天気の見極めではないでしょうか。
降雨があると、それがどの程度のものかを判断し、多少の雨でしたら堰があるために防げますが、万一穴の周囲にある堰を越えてしまうような降雨であれば、直ぐにその土で穴を塞いでしまいます。
梅雨などの雨でしたら、その程度で凌ぐことができるでしょう。
さらに、台風など、極端な降雨があった場合でも、蟻の巣は地中深くまで続いており、さらにその先に部屋がある構造になっているために、空気圧の関係で部屋の内部まで水が浸入することはほとんどありません。
蟻の巣の構造がどのようになっているのか、とても不思議です。
こどもの頃は、学研の「科学」の付録に、蟻の巣観察セットというものがあり、とても興味深い観察ができました。
ああいうセットというのは、最近は売っていないのでしょうか・・・・・
さて、地面の下に巣を作る蟻の巣の驚きの構造を探ったビデオがあります。
2004年にオーストラリアで制作された"Ants - Nature's Secret Power"です。
Youtubeに出ておりましたのでご紹介いたします。
これは、巨大なアリの巣の構造を明らかにする脅威の番組です。
「地下都市」に効率よく空気を送り込む工夫や、まるで近未来都市のような巨大地下構造にはただただ驚かされるばかりです。
この巣でアリが動かした土は実に40トンにも及びます。
ビデオの最後に、この巨大都市と対極的な、一つのどんぐりの実の中で完結する巣も出てきており、その多様性、柔軟性にも驚かされます。
表には見えていない世界がたくさんあるのですね。
■以前書いた関連記事
すげー。よく見張り番なんか撮影できましたね!
副住職って多忙なはずなのに、仕事や
家庭のこと、趣味までこなせるマルチタスカー
ですよね! まじめに尊敬してます。
アリの巣観察キットですが、脈々と受け継がれ、
最近は進化版が売られているようです。
わたしが見たのは、砂の素材が特殊なもので、
色が透明でした。
ほんと、副住職は電脳科学和尚だなぁ…
投稿者 宝船 | 2008年6月11日 14:20
宝船さん
そうですか、進化した蟻の巣観察キットがあるのですね。
写真撮影したときに、見張り役の蟻さんを驚かせてしまったようですが、しばらくするとまたひょっこり顔を出すので、比較的簡単に撮影できました。
尊敬されるほどマルチタスを行っているかどうかは甚だ疑問ではありますが、自分のやれる範囲で楽しませていただいています。
一日がもう少し長いと嬉しいんですけれど・・・・
投稿者 kameno | 2008年6月11日 16:13
失礼いたします。
これはアリの巣ではなくハナバチの巣です。
巣から顔をのぞかせているのは明らかにハナバチの一種ですね。
投稿者 ああああえ | 2017年9月17日 07:59
ご指摘ありがとうございます。
よく見ると触覚や体毛がアリとは異なりますね。本文に補足しておきます。
投稿者 kameno | 2017年9月17日 13:22