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華曼陀羅@長光寺

SOTO禅インターナショナル会長の御自坊である埼玉県行田市・長光寺において、「華曼陀羅」が開催されました。
文化発信の役割を果たす寺院の行事をご紹介させていただきます。

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吉澤勘吾プロデュース 華曼陀羅@長光寺 生け花三人展

コンセプト

4月8日はお釈迦様の誕生日です。仏教徒は花御堂を花で飾り、誕生仏に甘茶をかけてお祝いします。
生け花は、仏に花を捧げることから始まったといわれています。その原点を探る試みとして寺の本堂、境内という聖空間に花を生け、仏、菩薩が充満した華曼陀羅の世界を演出してみました。


境内には、花が飾られ、堂内には生け花三人展の作品が並べられています。

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3つ目の作品は、彼岸(左)と此岸(右)と、それを結ぶ三途の川。
仏教の説く世界を生け花で表現してあります。


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同時進行にて御茶会と俳句会。
参列者にお茶が振舞われます。


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境内にはポット植えのお花がたくさん飾られています。
参列者のおみやげとして、一つ一つ各家庭にお持ちかえりいただいておりました。
こういう心遣いは素晴らしいですね。


本堂内の行事より。

花祭り法要
侍者はご子息(5歳)です。
立派に法要を勤めました。

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引続き法話会
講師 小笠原隆元先生

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法話の中では、三帰礼文・舎利礼文・普回向を題材に、わかりやすいお話をいただきました。
堂内では笑いが絶えませんでした。

お経をあげる時には必ず

「お経のタイトル」
「読経」
「回向」

という構成でお唱えいたします。
その回向で最もポピュラーで大切なものが普回向(ふえこう)なのです。

願(ねが)わくは、この功徳を以(も)って普(あまね)く一切に及ぼし、我らと衆生(しゅじょう)と皆共に、仏道を成(じょう)ぜんことを

十方三世一切仏(じーほーさんしーいーしふー)
諸尊菩薩摩訶薩(しーそんぶーさーもーこーさー)
摩訶般若波羅蜜(もーこーほーじゃーほーろーみー)


前段の部分が普回向、後半が略三宝と呼ばれる部分です。

四方八方に上下を加えた十方・・・あらゆる方向にある、三世・・・・過去世現在世未来世、一切すべての仏様、菩薩・摩訶薩様・・・・生き仏も含めてあらゆる場所に仏様・菩薩様は充満しています。
まさに曼荼羅の世界です。
摩訶は摩訶不思議の摩訶。大いなる。般若は般若の面をイメージしますが、そのお面の中には菩薩の顔が隠されています。智慧・・・仏・菩薩の慈しみのこころがそこにはあります。
波羅蜜は、此岸から彼岸へ至り、さとり(覚)を得ること。そこに大いなる智慧の完成がなされるわけです。


生け花により具現化された曼陀羅の世界で花祭りを行い、日本文化を堪能できる、そんな充実した一日を過ごさせていただきました。


このあと、本堂にて演奏会「シャオロン in JAZZ」が開かれました。

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参列者の笑顔が全てを語っていますね。


なお、貞昌院での花祭り法要・檀信徒総会は檀信徒の皆様にご案内の通り

4月8日(日) 
11時より花祭り法要
11時半より檀信徒総会
引続き 懇親会

場所 貞昌院本堂にて

となっております。

貞昌院花祭り・檀信徒総会・懇親会の昨年の様子はこちらです。

投稿者: kameno 日時: 2007年4月 1日 23:11

コメント: 華曼陀羅@長光寺

こんばんは!

当山恒規大般若会も無事円成致しました。
200名余の参列者があり大忙しでしたよ!!

関東方面のご寺院さんは本当に興味深い行事を組まれていますね!羨ましい…。(泣
「曼荼羅」ですか…。いいなぁ。

ところでS師は随喜されておられましたか?

投稿者 pumpkin | 2007年4月 2日 20:55

pumpkinさん
無事円成おつかれさまでした。
それにしても200名の参列は大変でしたね。

華曼陀羅はとても良い行事だと感じました。
また、関東地方に限らずできると思います。
S師は随喜されていませんでした。

投稿者 kameno | 2007年4月 2日 21:49

おはようございます。
先日は私目のへタレな謡いでごめんくださいませ。
Kameno様の付けて下さった和歌は素敵でした。
今日は「華曼荼羅」ですね。
やはりいいものですね?日本人が生けると不思議に花が生き生きしていてなおかつバランスがよい。やはり「華道」こそは日本人の世界に誇る技です。

先月の26日に京都の東寺に出かけました。
「ダニエル・オスト」というフラワーアーチスト展が普段非公開の灌頂院であったんです。
お寺の遠い昔からの荘厳な雰囲気の中ライトアップされた花や苔、竹やカズラを使った創意工夫・現代アート的な空間演出がなされていて面白かったです。

でもキレイで丹精にこしらえてあるのに何だかお花達が生きてないような気がしました。
渦巻き模様のモチーフが意識されていて、たぶん空海さんの渡航の第一歩?最初の難関かはては故郷の名物か?「なると」のイメージを焼き付けたものか、と勝手に解釈していました。
ならば見事、中国へ渡りそこで過ごした日々の思い出が次に出てくる!か・・・どーかな・・
そこまでドラマティックにしてくれるかはわかりません。

華曼荼羅にはその季節の命を生かす生け方にこだわっておられると感じました。
そこが前衛的といわれるアーチストとの違いであり、いくら前衛的でも核心には命を生かす事を忘れてはいけないのだと思いました。

投稿者 ゆが | 2007年4月 3日 10:15

日本人の遺伝子に刷り込まれ育まれてきた感覚が花々の命を生き生きとさせるのでしょうか。
おっしゃるとおり、華道はまさに日本人の誇るべき文化の一つなのでしょうね。

投稿者 kameno | 2007年4月 4日 00:57

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